四川省楽山(ラーシャン)とは
楽山大仏、中国国家観光局大阪事務所より提供
日本人からみると楽山と言えば、世界遺産の楽山大仏が有名な観光地。楽山大仏へは一日観光ツアーが多く、大抵の人は観光後、足早に成都へ戻るのではないでしょうか。
今回は観光前に、そして観光後に四川人が一番おいしいと太鼓判を押す楽山料理を心ゆくまで堪能する、そんな楽山の楽しみ方をご紹介します。
四川省楽山の基本情報
楽山では岷江、大渡河、青衣江の三つが合流する
・成都新南門バスターミナルから楽山へは約2時間(バス料金35~40元)
楽山の街並み、たくさんの街路樹がある
楽山の世界遺産
現在、楽山には三つの世界遺産があります。- 90年かけて作られた巨大な「楽山大仏(ラーシャンダーフー)」※詳しくは四川のエリアガイド記事
- 中国仏教の聖地の一つ「峨眉山(アーメイシャン)」※詳しくは四川のエリアガイド記事
- 清の時代より350年、民を支えてきた灌漑施設「東風堰(ドンフォンイェン)」
楽山の風景、中国国家観光局大阪事務所より提供
成都からバスで楽山へ行く場合、楽山大仏がある楽山市内に到着します。もう一つの世界遺産「峨眉山」(楽山市峨眉市)へは楽山大仏から西へ約40kmの距離です。楽山観光をする場合、まずこの二つの世界遺産を一緒に見て回るというのが、おすすめです。
世界灌漑施設遺産に選出された「東風堰」
一般の方は馴染みがない「東風堰」は、2014年9月に国際灌漑排水委員会(ICID)より灌漑施設遺産の第一期として選出されました。場所は楽山市内の北にある夾江県。夾江県には「金像寺摩崖造像」という明の時代に作られた仏教石窟もあるので、合わせて見て回りましょう。なお、中国国内かつ四川省以外の灌漑施設遺産では以下の3つが登録されています。
- 「通済堰 浙江省麗水市」…宋、清の時代に拡幅整備された水路
- 「木蘭陂 福建省プー田市」…宋の時代に造られた貯水池
- 「紫鵲界梯田、湖南省婁底市」…中国南方を代表する棚田
楽山の小吃
小吃(シャオチー)とは、名物料理で、なおかつ、軽めの小さな食事を意味します。 楽山には、伝統的に受け継がれた名品から新しく編み出されたものまで、様々な小吃があることで有名。どれをとっても独特の味わいがあり、旅行中、ちょっとお腹が減ったときにいただくのに最適です。楽山の小吃1 鉢鉢鶏(ボーボージー)
鉢鉢鶏(ボーボージー)
ピリッと辛く冷たいスープの中には鶏の部位をベースに野菜など何十種類もの串が鉢に入っています。鉢の中から好きな串を選び、食べた分だけ料金を支払うのが特徴です。肉類は1串0.5元、野菜串 1串0.2元。
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叶婆婆鉢鉢鶏
場所:四川省楽山市東大街37号
営業時間:10:00~24:00
楽山の小吃2 甜皮鴨(ティエンピーヤー)
甜皮鴨(ティエンピーヤー)
楽山一の人気店「王浩児紀六孃甜皮鴨」
<DATA>
王浩児紀六孃甜皮鴨
場所:四川省楽山市致江路69号
営業時間:8:30~18:30
楽山の小吃3 豆腐脳(ドウフナオ)
豆腐脳(ドウフナオ)
葛湯のようなトロトロのスープに入ったおぼろ豆腐に、竹の蒸篭(セイロ)で蒸しあげた牛肉「粉蒸牛肉」を加え、最後に小麦をひも状にパリパリに揚げた「サオ子」を上にかけて食べます。味はピリッと辛く、トロトロスープにつるっとしたおぼろ豆腐がよく合います。1碗5元。
<DATA>
眼鏡豆腐脳
場所:四川省楽山市新村街165号
営業時間:6:00~21:00