懐かしくもなぜか、新しさをも感じるデザイン!
FRENCH STYLE BALMORAL、内羽根式プレーントウです。ヒールカウンターを設けることで靴の雰囲気に安定感が生まれています。 木型:ヨーロピアンラスト アッパー:黒ステア・茶ステア・黒スエード・黒パテントレザー・黒ヘアカーフ 底:インペリアルソール・レザーソール(パテントレザーとヘアカーフを除く) サイズ:7~9.5 税込み価格3万6720円(ヘアカーフのみ4万5360円)(GALLERY OF AUTHENTIC TEL:03-5412-6908)
「普段使いできるかっこいい靴」を体現化すべく、機能面については、前回の記事「FOOTSTOCK ORIGINALS 構造編」でご紹介したような様々な意匠が織り込まれていますが、竹ヶ原氏が手掛ける靴と言えば最も気になるのは、やはりそのデザインと木型ではないでしょうか。
ご安心下さい、こちらにも全く手抜かりはありませんよ! 今回リリースされたのは全部で6種類のモデルですが、木型の特性に合わせて
A. USアーミーラスト系(前回の記事でご紹介した写真の靴):
WING TIP(内羽根式6穴フルブローグ)、PUNCHED TOECAP(外羽根式5穴セミブローグ)、SERVICEMAN(外羽根式5穴プレーントウ)、STRAIGHT TIP(内羽根式5穴ストレートチップ)
B. ヨーロピアンラスト系(今回の記事でご紹介している写真の靴):
SEMI BROGUE(内羽根式5穴セミブローグ)、FRENCH STYLE BALMORAL(内羽根式5穴プレーントウ)
の2つに大きく分かれます。
上の靴を後方から撮ってみました。ステッチラインの美しさと共に、土踏まず部にしっかりカーブが入っていることがお解りいただけるかと思います。インペリアルソールも側面から見れば、レザーソールと殆ど見分けが付きません。
前者はその名の通り、古のアメリカ陸軍の軍靴のものを現代的にアレンジした木型を用いており、デザインも1920年代から50年代にかけてのアメリカの紳士靴を意識した、やや素朴さを感じさせるものになっています。一方、後者は前者よりも都会的なシェイプを有していて、靴のデザインもスッキリ洗練された印象です。どちらも極めて普遍的でありながら、今日的なメリハリのあるリズムも伝わって来る、そして細かな意匠にも全く妥協していない、見る人が見ればすぐに「竹ヶ原氏の靴だ!」と解るものに纏まっているのは流石です。
この靴は木型によって見え方のみならず、履き心地も大きく異なります、詳しくは次のページへ!