思い思いに楽しむ日本のクリスマス
日本のクリスマスというと思い思いに楽しむイメージがありますが、皆さんはどんな風に過ごされますか。忘年会を兼ねてのクリスマス会や、女子会、飲み会とわいわい楽しく集まって過ごしたり、お子さんのいらっしゃるご家庭では、ファミリー・クリスマスや友人家族との合同クリスマス会を計画していらっしゃるかもしれませんね。
一方「付き合い始めたばかり」あるいは「そろそろ結婚」を意識しているカップルにとってクリスマス・イブは、より特別なのかもしれません。選びに選んだプレゼント、キャンドル・ライトの光に包まれてシャンパン・グラスを傾ける…とロマンチックに思い出に残るクリスマスを演出するのが暗黙の了解になっているのではないでしょうか。
アムールの国フランスの過ごし方
さて、世界に知れたアムール(amour / 愛)の国、フランスの恋人たちフランスのカップルは、ノエルに夜景の美しいロマンチックなシチュエーションを夢見ない
はどんな風にノエル(Noël / クリスマス)を過ごすのでしょうか。
映画のようにスーツでビシッと決めた男性が、美しいドレスに身を包んだ彼女をエスコートして、宝石をちりばめたような夜景の見えるゴージャスなレストランでのディナー、ということはほとんどありません。
こんなロマンチックなクリスマス・イブを過ごすのは、この時期にあえてフランスを訪れる観光客カップルか、この日を特別な日にしたい家族のしがらみに縛られないカップルだけでしょう。
ノエルは誰と過ごす?
フランス人は誰とノエルを過ごすのでしょう?複雑な事情を持つ家庭が増えていますが、ノエルを一緒に過ごすのは家族です。親子二代が集まるのか、祖父母を含めた三代四代なのか、誰が来て誰が来ないのか。結婚しているカップルでも、違う地方の出身者同士の場合は、一年ごとに女性側、男性側家族と過ごすことにしている家庭もあれば、割り切ってそれぞれの実家へ行って過ごすことさえあります。
もちろん、家族への紹介も兼ねてノエルに恋人を招待することもありますが、相手側の家族との話し合いが必要です。
次のページではフランスのノエル事情と若いカップルの心得を紹介します。