Q:デヴィッド・ホールバーグがゲストではなく正団員としてボリショイ・バレエに入団しました。海外のダンサー、しかも他国でバレエ教育を積んできたダンサーを受け入れるのはとても珍しいこと。今後もそういう可能性はあるのでしょうか? その際、条件となるものとは?
ウーリン総裁
ウーリン総裁>素晴らしいソリストたちがここにいますが、みなロシアのダンサーです。デヴィッドの場合は例外と言っていいかもしれません。ボリショイ・バレエに入る条件があるとしたら、フランス人やアメリカ人、日本人であろうと、ロシア人になる、なりたいという強い気持ちがあること。そして、才能があること。このふたつをクリアしなくてはなりません。これらをクリアするダンサーがあらわれたら、そのときは考慮するようにいたしましょう(笑)。
Q:日本の魅力はどこにあると感じますか?
クレトワ
ウーリン総裁>日本に初めて来たときショックを受けたのが、電車に乗る際の整列乗車。みなさんきちっと列をつくっていた。行列から外れていたひとが何人かいましたが、おそらくロシア人かヨーロッパ人でしょう(笑)。あれを見たとき、日本人とロシア人の決定的な違いを感じました。
クレトワ>私は今回初来日ですが、一番驚いたのは日本の教育です。何かを手渡すとき、日本では必ず両手で差し出してくれる。こういうことは他の国ではあまり見られないことだと思います。
Q:みなさんの中で、ムードメーカー、まとめ役は?
スクヴォルツォフ
スクヴォルツォフ>まとめ役というのは特にいなくて、みんな放し飼い状態です(笑)。それぞれがムードメーカーになり得るし、そういう意味でも全員才能があると思います。ひとりひとりが個性的で、非常に面白いバランスが保たれているのを感じます。