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ボリショイ・バレエ 記者会見リポート!(5ページ目)

世界三大バレエのひとつ、ボリショイ・バレエが、約3年ぶりとなる待望の来日を実現! 公演を前に開かれた記者会見には、ウラジーミル・ウーリン総裁ほか主要ダンサーが登壇し、その意気込みを語りました。ここでは、会見の模様をお届けします!

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


真のボリショイのダンサーとは……。

Q:グリゴローヴィチがボリショイに復帰し、今回の来日公演では彼の『白鳥の湖』と『ラ・バヤデール』の改訂版が上演されます。グリゴローヴィチ作品を踊る意義や魅力とは?

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アレクサンドロワ

アレクサンドロワ>ボリショイ・バレエにとって、グリゴローヴィチはなくてはならないとても大切な存在です。彼が築いてきたものは、ボリショイ・バレエにとって財産であり、必ず次の世代につなげていかなければならないものです。彼の作品には、ひとつひとつの演目に込められているアイデアが本当に沢山ある。これだけアイデアを込められるマスターというのはなかなかいないと思います。グリゴローヴィチは高齢ですが、現役でバリバリ仕事をされていて、彼の側にいられることは私たちダンサーにとってとても大切な経験です。真のボリショイのアーティストになるためには、グリゴローヴィチの演目をいくつか踊り、その作品が持っているスタイル、伝統、価値を理解していくことが大切です。それができてようやく、本物のボリショイのアーティストになれるのです。

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ウーリン総裁

ウーリン総裁>ボリショイのレパートリーの中でも、定期的に上演されているグリゴローヴィチの演目が沢山あります。彼のオリジナルの振付作品や、改訂版の振付もそう。かつてはグリゴローヴィチのバレエ=ボリショイ・バレエという時代もありました。今は若干違っていて、世界中のバレエを見渡して、そこで面白いと思うものをどんどん取り入れるようにしています。近年は世界中のさまざまな振付家と一緒に仕事をしていますが、それにも関わらずボリショイ・バレエのレパートリーの一番の軸となるのはグリゴローヴィチの作品です。グリゴローヴィチの作品は非常に観客に愛されていて、彼の演目を上演するときは沢山の方が来てくださいます。ボリショイ・バレエのレパートリーの中で、一番大切な位置を占めているのがグリゴローヴィチの作品なのです。

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