トラベル英会話

漠然とした前置詞atの本当の役割は?(3ページ目)

前置詞の使い分けを考えるこのシリーズ、今回はatを取り上げます。onは「~の上に」、inは「~の中に」と割合はっきりした意味があるのに対し、atは「~で」とか「~に」とか、どうも意味が漠然として使いにくい、と思っているのではないでしょうか。ここではその理由と、どんな場合にatがよく使われるのかを考えていきます。

足立 恵子

執筆者:足立 恵子

トラベル英会話ガイド

「~中だ」もat で表す

仕事中

「仕事中」はat work

何かを特定することができる前置詞atについて、さまざまな特定の仕方を見てきました。前ページの答えはこうなります。

He's at work.
2) 彼は仕事中だ

遊びにいったり勉強したりしているのではなく、atによってwork(仕事)に特定することで「仕事中」となるわけです。職場にいてもいなくてもかまいません。ちなみに「職場にいる」はHe's in/at the office.となり、「彼は勤め人だ」はHe's an office worker.となります。

ほかにも、こんな言い方が「~中」という意味になります。

at school(学校で勉強中)
at breakfast(朝食中)

at homeという表現も、必ずしも「家という建物の中にいる」ということではなく、「在宅中」「自宅にいる」といった意味合いを表すのです。

会話の中でatを使ってみよう!

それでは、atが実際に会話の中でどう使われるのか、確認してみましょう。

A: Can I see you tomorrow at 10 o'clock?
B: 10 o'clock? I'll be at work then.
A: How about 9? Let's meet at the office entrance.

A: 明日10時に会えるかな?
B: 10時?そのときは仕事中だ。
A: 9時は?オフィスの入口で会おう。

時間、行為、場所と、「特定するat」は広範囲にわたって使うことができますね。ちなみに、最初にご説明しましたが、場所を表すときにinは「空間」を、atは「特定の地点」を表しますが、意味合いに大きな差は出ません。「間違ってinを使ってしまった!」なんて思う必要はありませんので、どうかご心配なく。
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