トラベル英会話

漠然とした前置詞atの本当の役割は?(2ページ目)

前置詞の使い分けを考えるこのシリーズ、今回はatを取り上げます。onは「~の上に」、inは「~の中に」と割合はっきりした意味があるのに対し、atは「~で」とか「~に」とか、どうも意味が漠然として使いにくい、と思っているのではないでしょうか。ここではその理由と、どんな場合にatがよく使われるのかを考えていきます。

足立 恵子

執筆者:足立 恵子

トラベル英会話ガイド

時間を表す前置詞の区別

atは場所に使われる際、特定の地点を指し示すということを説明してきました。それでは、時間の場合は?前ページの答えはこうですね。

( at ) 10 o'clock (10時に)
( on ) Monday (月曜日に)
( in ) February (2月に)

atは広がりが感じられないことから、at 7 o'clock(7時に)、at 5:25(5時25分に)のように特定の時間を表すのに使われます。onは数ある日の中のとある日に「乗っかっている」「くっついている」というイメージから、on Tuesday(火曜日に)、on December 15(12月15日に)のように、「日」に対して使われます。月にはもう少し広がりが感じられることから、in January(1月に)、in the next month(翌月に)のようにinを使うわけです。

慣用的な使い方の中にも理由があった!

at には次のような慣用的な使い方もあります。

look at ~(~を見る)
be good at ~(~が上手)
be surprised at ~(~に驚く)

look at ~の場合ですが、lookは「見る」という行為の中でも「視線を向ける」という意味を表すので、何に視線を向けるのか、特定してあげなければいけません。その特定先をatで表すのです。

be good at ~は特定先がものや場所ではなく、「行為」になったときです。He's good at cooking.(彼は料理が上手だ)は、彼は何が上手なのかということをatで特定しているわけです。be surprised at ~も、atによって何に驚いたのかを特定しています。

それでは、次の文の意味は、正確には下のうちのどれになるでしょうか。

He's at work.
1) 彼は職場にいる
2) 彼は仕事中だ
3) 彼は勤め人だ

答えは次のページで!
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