AWARD(賞)
アワードは「・・・賞」というようなイメージです。評価とは別に存在するもので、毎年決まった「・・・賞」があるわけではなく、基準もないため、例えば私は、今年はこんな名前の賞が色々あるんだな、という感じで見ますが、今年は12の「・・・賞」があります。「フランス部門」で9ブランド、「外国人部門」では3ブランド、合計12ブランドにそれぞれに異なる12の名称の「・・・賞」です。
アワード(賞)を獲得したブランドには、ガイドブック内の評価を示すタブレットマークに星がついています。つまり星マークがついている=何かのアワードを獲得したブランド、と考えましょう。
賞の例としては、例えばエス・コヤマさんのアワードは「外国人部門」で「AWARD ÉTRANGER DE L’EXCELLENCE」という名称。エクセレンス、つまり優秀な外国人としての賞、という訳になるでしょうか。また、「フランス部門」では、MORI YOSHIDAさんが「AWARD DU CHOCOLATIER ÉTRANGER EN FRANCE」という名称のアワードを獲得。フランスにおける外国人ショコラティエ賞、という意味になります。12のアワードの名称は様々ですが、ここでは省きますね。
JAPON LES MEILLERURS CHOCOLATIER
そして今年はCCCガイドに「JAPON LES MEILLERURS CHOCOLATIER」ページがあります。「JAPON」として単一の国のページがあるのは世界で唯一日本のみです。前半にも書いたとおり、CCCガイドには審査に出品したブランドのみが審査されるため、依頼が来ても様々な理由で出品をしないブランドが日本にもいくつかあります。そのため「日本には出品はないものの素晴らしいショコラトリーが多い。是非紹介するページを作りたい。」というフランスからの意向を反映したのがこの「JAPON LES MEILLERURS CHOCOLATIER」ページです。
ここには日本の人気ショコラトリー9ブランドとショコラティエの名前がボンボンショコラの詳細な内容と解説ともにフランス語で掲載されています。フランスのCCCと全く同じ方法で(場所はフランスではなく日本で)独自審査が行われた上での掲載です。今年は評価の掲載はありませんが、品質の高いショコラに出会えるブランドです。私は今回依頼を受け、このページの掲載をアシストしています。
●JAPON LES MEILLEURS CHOCOLATIER p.20~
掲載ブランドとショコラティエ名(五十音順)
「エコール・クリオロ」サントス・アントワーヌ
「オリジンーヌ・カカオ」川口 行彦
「ショコラティエ パレ ド オール」三枝 俊介
「ショコラティエ・ミキ」宮原 美樹
「帝国ホテル 東京」市川 幸雄
「ティカール バイ カカオマス」ピーター・ブロードハースト
「W.ボレロ」渡邊 雄二
「マ・プリエール」猿舘 英明
「ラヴニュー」平井 茂雄
●注意
CCCからの審査依頼に応じ、フランスのCCC審査にご出品されたブランド「テオブロマ」「トーキョーチョコレート」「エス・コヤマ」「ル ショコラ ドゥ アッシュ」は、「JAPON LES MEILLEURS CHOCOLATIER」ページではなく、外国人部門のページ「sélection Etranger」に掲載されています。
最後に
CCCガイドは、読者が気軽に楽しむものだと思います。新しいお店を見つけたり、お気に入りブランドのコメントに賛成したり。ちなみに、私の大好きなフランスのショコラトリーの中にはCCCに出品しないため掲載のないブランドがいくつもあります。ガイドにないブランドを「見る」のも私は好きですよ。またCCCガイドには、優勝、世界一、というような表現があてはまりません。良い意味で、もっとゆるやかなイメージです。例えば「金」のタブレット獲得ブランドは多数なので、「金」のタブレットが世界一とすると世界一が沢山。では「金」のタブレットを獲得して、「アワード」も獲得したブランドがどうかというと、それをいうなら今年は「金」のタブレットを獲得して「LES INCONTOURNABLES(避けて通れないショコラティエ)」に名前が挙がった20名のショコラティエは特別に名誉な事?というか、よく考えたらどこも美味しいショコラトリーばかりかも?(笑)などと、とらえ方や感じ方は人それぞれ、自由です。
今回は、CCCガイドに少し関わった私が理解し、感じていることをまとめました。日本のサロン・デュ・ショコラで、CCCの評価などの情報に触れた時の、参考になればうれしいです。チョコレートをピュアな気持ちで楽しんでいる、スイートな日本のチョコレートラバーの皆さん。あくまでもご自身の感覚で、ご自身の「金」のタブレットを見つけてみてはいかがでしょうか。