「ティム・バートンの世界」関連作品集
「ティム・バートンの世界」で展示されているものはバートン監督のこれまでの作品に関連したものばかりなのですが、その中のアニメ作品をクローズアップします。『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1993年度作品)
ハロウィンの準備をしているジャック・スケリトンが、クリスマス・タウンに紛れ込み、ハロウィン・タウンでもクリスマスをやろう! とはりきるけれど……。
この映画、バートン監督作ではないのですが、製作・原案・キャラ設定は担当しており、バートン色の強い作品になっています。
主人公のジャックとサリーは、バートン監督を印象づけるキャラクターに成長し、ジャックはディズニーランドのホーンテッド・マンションのハロウィン&クリスマスの人気企画「ホリデイ・ナイト・メア」に毎年登場するほどに!(2014年9月8日~2015年1月4日まで)。展示作品の中にジャックを思わせる作品はもちろん登場しますが、お土産屋さんのレジなどアチコチにいたような……。
製作・原案・キャラクター設定:ティム・バートン 監督:ヘンリー・セリック
『ティム・バートンのコープスブライド』(2005年度作品)
結婚を控えたビクターは、森の中で地面から指が突出しているのを見て、結婚式の練習をしようと、その指に恋人との結婚指輪をはめると、地面から死者の花嫁が……。恐ろしいはずの死者の世界が意外とそれほどでもないのがバートン流。
現世の花嫁か死者の花嫁か、ビクターがどちらを選ぶのかわからないスリルやビクターの優柔不断なキャラもなかなか興味深い。みんな顔色悪いけど、描く世界は美しく、このギャップもバートン監督の魅力。ちなみにジョニー・デップが声の出演をしています。
製作・監督:ティム・バートン
『フランケウィニー』(2012年度作品)
1984年の同名短編映画を、自らストップモーション・アニメとして甦らせたのが本作。科学好きな少年は愛犬のスパーキーと大親友。でもスパーキーは事故死してしまいます。諦め切れない少年は科学実験でスパーキーを生き返らせるのですが……。
フランケンシュタインにオマージュを捧げたと言われている作品ですが、少年と愛犬の物語としても泣ける! モンスターが続々登場するなど、バートン監督らしい遊び心もありつつ、根底に流れる愛情ややさしさが胸を打つんですよね。とてもかわいらしいダークファンタジー。
製作・監督・原案:ティム・バートン
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