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牧阿佐美『A.M.ステューデンツ』インタビュー! 前編(3ページ目)

プロダンサーの育成を目指し、1979年に結成されたA.M.ステューデンツ。牧阿佐美バレヱ団主宰・牧阿佐美氏による指導のもと、これまで数多のダンサーを輩出してきました。この秋には第31期生オーディションを開催し、明日のスター候補を募ります。ここでは、主宰の牧阿佐美氏にインタビュー! A.M.ステューデンツの教育方針とその想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


日本ジュニアバレヱとA.M.ステューデンツの違いとは?

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(C) TOKIKO FURUTA

牧>日本ジュニアバレヱの方は、小学生から高校生までの生徒さんを対象にしています。ただ高校生ではまだでき上がってませんので、A.M.ステューデンツを受けて引き続き稽古をする子もいます。A.M.ステューデンツの方はだいたい100人オーディションに来て30人とったらいい方ですが、日本ジュニアバレヱは100人いたら40人くらい入れていますので、比較的間口も広い。両方のオーディションに受かって平行して通っている子もいますし、A.M.ステューデンツに受かったからと日本ジュニアバレヱから移る子もいます。

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(C) TOKIKO FURUTA

オーディションで見るのは、やはり身体的な条件や資質です。いくらバレエが好きでも、条件が悪ければいずれ悩むことになる。結局本人が苦労することになるので、あまり条件の悪い方は入れないようにしています。先行き悩むくらいなら、早い内にもっと得意なものを考えた方がいいということもあるでしょう。

要は、柔らかさが必要ということです。足の甲があまりないとトゥシューズで立てない
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(C) TOKIKO FURUTA

し、甲が硬いと立ってもすぐに落っこちてしまう。バレエシューズでちゃんと指を折って立てれば大丈夫ですが、そこまでいかないお嬢さん方が多い。最初は多少硬くても若い内にきちんとした訓練をしてあげればいいけれど、どうしても“小さいからまだいいわ”という感じで何もしていないと思うんです。そうすると硬くなって、もう間に合わなくなってしまう。

橘バレヱ学校の場合、4歳、5歳のクラスは足の裏や指を柔らかくする訓練をメインにお稽古をしています。小さい内はまだしっかりルルベもできないけれど、意識することが大切。親御さんにも、4歳、5歳の頃はお家でお風呂に入ったら柔らかく揉んであげてくださいと伝えています。神経が行き渡
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(C) TOKIKO FURUTA

れば自分の意思で立つようになりますから、末端に意識が来るように親がマッサージしてあげるといい。意識、感覚、神経を感じさせてあげるようにする。感じて、自分の意思で動かせるようにする。小さい内は自分ではできませんので、親が触ってあげる。触っていると、自然と感じてきますからね。ぎゅうぎゅうやるのはダメで、柔らかく触ってあげること。

お稽古場でも、4歳、5歳くらいの頃は、とにかく足が柔らかくなるような訓練をする。あとは音楽に乗ってスキップしたり、音楽に乗って歩くくらいでいい。でも小さい頃にそういう訓練をあまりやらないで大きくなると、やっぱり硬いですね。足が硬いとルルベもスムーズにいかず、思うように音が取れない。指揮者も同じですし、ピアニストも指が硬ければ上手く弾けない。やはり末端が大事なんです。

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(C) TOKIKO FURUTA



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