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牧阿佐美『A.M.ステューデンツ』インタビュー! 前編(2ページ目)

プロダンサーの育成を目指し、1979年に結成されたA.M.ステューデンツ。牧阿佐美バレヱ団主宰・牧阿佐美氏による指導のもと、これまで数多のダンサーを輩出してきました。この秋には第31期生オーディションを開催し、明日のスター候補を募ります。ここでは、主宰の牧阿佐美氏にインタビュー! A.M.ステューデンツの教育方針とその想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


最近の子の傾向や特徴は何かありますか?

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(C) TOKIKO FURUTA

牧>今の子は私たちの時代よりも硬いですね。何故だかわからないけれど、柔らかい子が非常に少ないし、骨も弱い。もちろん平均的に背が高くなり、スタイルは昔と比べて良くなっていますが、だからといってバレエ面の条件が良くなったという訳ではなくて。なかには柔らかい子もいるけれど、本当にわずかです。

ヨーロッパだと小学校一年生くらいから筋肉の成長に沿ってコンスタントに稽古を増やしていきますが、日本の場合小さい頃は趣味の一貫として週に一回くらいのペースで稽古に通うことが多いので、そうこうしている内に硬く
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(C) TOKIKO FURUTA

なってしまう。小さい内は週に一回の稽古でもいいんです。でもずっとそのままのペースだと、柔らかくする前に身体の方が先に大人になっていく。

昔はロシアでも本格的な稽古は10歳からでしたが、今はもう4歳くらいから柔らかくする訓練を始めています。昔のひとより早く大人になってしまうから、そうでないと間に合わないんです。

テレビでいろいろな情報が出回っているせいか、ヘンに早熟なところもあります。バレエダンサーとして早く大人にしたいけれど、それは知性の部分。今のひとは身体が大人になっても知性は子どもという方が多い。身体が硬くなるのも早いし、アンバランスなものを感じます。

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(C) TOKIKO FURUTA



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