バリ島/バリ島の観光

観る人を魅了する! バリ島の伝統舞踊と基本情報(2ページ目)

バリ島の伝統舞踊と一口に言ってもその種類は様々です。神々に捧げる奉納芸能から娯楽性のある舞踊劇まで。外国人観光客が観られる舞台は限られているのでチェックが必要。ガイドおすすめの舞踊について、場所や開催時間とともに紹介します。

プトゥ ヒロミ

執筆者:プトゥ ヒロミ

バリ島ガイド

夕方から開催されるケチャック・ダンス

クシマン地域、ウルワトゥでのケチャック・ダンス

毎日開催されているクシマン地域の場所は屋根付きの舞台です。ウブドからの観光の帰路で利用されることが多いです。

ラーマーヤナ物語

物語はラーマーヤナをベースにしています。役者の顔の表情、独特な身振り手振りに注目!

ケチャック・ダンスは「チャッ!チャッ!チャッ!」という男性達のアカペラの合唱で知られています。もとは恍惚状態にある娘達が踊るサンヤンという舞に伴う合唱だったそうです。現在のケチャック・ダンスは1930年代にバリ島に滞在していたドイツ人画家のウォルター・シュピースによって「ラーマーヤナ」の物語が加えられ、観賞用として提案されたのが始まりです。

台詞の言葉はわからずとも、ストーリーはなんとなく追えるので、退屈することはありません。会場狭しと大暴れする、ラーマ王子の使者である白猿のハヌマンのパフォーマンスが見物です。物語には常に男性達の迫力ある合唱が伴い、リズミカルな独特のかけ声に圧倒されます。

 


ルワトゥ寺院のケチャック・ダンス

ウルワトゥ寺院のケチャック・ダンスは海外からの観光客だけでなく、国内からの観光客も多く訪れ、早めに席取りをしていないと観ることができないくらいの盛況ぶりです。

ケチャック・ダンスは夕方6時30分ごろから始まります。最も人気があるのはウルワトゥ寺院境内、断崖絶壁で壮大に沈みゆく夕日を背景に演じられる舞台。ケチャック・ダンスを観たあとは、ジンバランビーチでシーフードバーベキューディナーをいただくのが定番の観光コースです。

夕日も同時に楽しめる舞台として、タナロット寺院のケチャック・ダンスもありますが、舞台からは直接夕日を眺めることはできません。さらに毎日開催と紹介されていますが、たまに時間が遅れたり、あるいは開演そのものが事情により急に中止になったりして公演は安定していません。

ウルワトゥ寺院に次いで多くの観光客に利用されているのがクシマン地域。屋根付きの舞台で演じられ、天候を気にせず一年中観賞することができます。時間的にはディナーの前に利用されることが多く、ウブド地域からの観光からの帰りなどに便利なロケーションです。夕方にクシマン地域でケチャック・ダンスを観賞した後、次で紹介するサヌール地域でレゴン・ダンスとディナーの組み合わせも定番の観光ルートとなっています。
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