バリ島

夏に行きたいバリ島のおすすめ観光スポット10選

夏休み・お盆休みにバリ島旅行を企画している旅行者におすすめの観光スポットを紹介したいと思います。7~9月のバリ島の気候や服装・過ごし方、注意情報も加えながら、定番エリアや買い物・アクティビティが楽しめるエリア、ビーチ、子連れ向けなどぜひ訪れてほしい観光地を選んでみました。ぞれぞれの特徴や楽しみ方も参考にしてみてくださいね。

プトゥ ヒロミ

執筆者:プトゥ ヒロミ

バリ島ガイド

バリ島の7月、8月、9月の気候と服装

日本の夏真っ盛りの時期、7月、8月はバリ島はちょうど乾季の季節になります。9月は乾季の終わり、雨季の始まりの時期で空気に少し湿気が混じり始めます。9月までのこの時期は雨があまり降らず、空気が乾燥しており、毎日よく晴れた日が続きます。雨が少ない乾季は比較的天気に恵まれ、ベストなコンディションで観光をお楽しみいただけると思います。

服装について、昼間の太陽の強さでかなり暑く感じますが、風が強いせいで夕方になるとぐっと気温が下がって肌寒く感じることもあります。日中は夏向けの軽装で大丈夫ですが、夕方からは体が冷えないように薄手のカーディガンなどを持参すると良いと思います。足元は夏向けのサンダルで十分です。

さて、この夏に向け、バリ島で人気があり、ぜひとも訪れて欲しい観光名所を10か所選んでみました。順番に紹介していきますが、どれも甲乙つけがたいので、旅の日程を考慮して行き先を選んでみてくださいね。

1. 夕日が美しいタナロット寺院

バリ島の景色で一番のおすすめは夕日です。夕日の名所は数か所あるのですが、中でも感動的な2か所を選んでみました。1つ目はタナロット寺院の夕日です。クタ地域からは車で1.5時間ほどかかり、通常はウブド地域の観光と合わせ、1日の最後に夕日の時間に合わせて回るルートが定番のコースになります。
タナロット寺院

壮大なタナロット寺院の夕日

境内は敷地が広く公園のようになっており、写真撮影のベストポイントを探しながら散歩することも可能です。潮の満ち引きによっては寺院のすぐ足元まで徒歩で近寄ることもできます。夕日をバックに浮かび上がる寺院のシルエットはとても感動的です。空が晴れわたり、夕日が地平線に落ちるチャンスが多い、乾季ならではの景色が楽しめると良いですね。

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■タナロット寺院
場所:クタ地域から車で約1時間
入場時間:7:00~19:00
入場料金:6万ルピア

おすすめ記事:バリ島・タナロット寺院でのディープな過ごし方

2. ウルワトゥ寺院の夕日とケチャックダンス

夕日を鑑賞できるおすすめの観光地の二つ目はウルワトゥ寺院です。断崖絶壁に建立されたお寺と海に沈むダイナミック夕日、そして夕日の時間に合わせて開演されるケチャックダンスが見所です。
ケチャックダンス

男性たちの肉声、アカペラのチャッチャッチャという掛け声が印象的なケチャックダンス

バリ島の夕日の時間は夕方6時15分ごろから始まりますが、暮れ行く夕日をバックに開催される、幻想的で迫力あるケチャックダンスの体験はきっと忘れられない思い出になることでしょう。

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■ウルワトゥ寺院
場所:クタ地域から車で約40分
入場時間:9:00~19:00
(ケチャックダンス開演 18:00)
入場料金:3万ルピア
ケチャックダンス鑑賞別途 10万ルピア

3. 一度は見ておきたいキンタマーニ高原

バリ島の定番の観光ルートの第一に挙げられるキンタマーニ高原は、巨大な円形のカルデラをもつバトゥール山とその周辺の名称として旅行者にもよく知られています。クタ地域からは車で約2時間弱かかりますが、眼下に広がるバトゥール湖とバトゥール山が織りなすパノラマの景色は遠くまで来た甲斐があったと思わせる迫力です。雲が少ない午前中が良いと言われますが、雨が少ない乾季なら、午後でも全く景色が見えないということはないと思います。
キンタマーニ高原

晴れた日にはすっきりと眼下にパノラマの景色が広がります


バトゥール寺院

世界遺産に指定されたから訪れる人が増えたウルン・ダヌ・バトゥール寺院

加えてバトゥール山を見下ろす、小高い位置にあるウルン・ダヌ・バトゥール寺院は大地を潤す水源地である湖の女神を祀っており、バリ人にとって大切な場所。世界遺産に指定されてからは、パワースポットとして、さらに旅行者が訪れるようになりました。

 
<DATA>
■キンタマーニ高原
ウルン・ダヌ・バトゥール寺院
場所:クタ地域から車で約2時間
入場時間:8:00~19:00
入場料金:3万5千ルピア

4. ライステラス(棚田)の景色ならテガララン

バリ島らしい景色で思い浮かぶのは、田んぼが有機的に美しく並ぶライステラスの景色ではないでしょうか? 世界遺産に指定されてからはジャティルイを希望する旅行者も多いのですが、あまりに遠く、他に立ち寄る観光地も少ないため、ガイドのおすすめとしてはウブド中心地から車で30分程のテガラランがイチオシです。
テガララン

のどかな棚田の風景ですが、日本と違うのは背景にヤシの木があることでしょうか


テガラランは小規模ながら、写真映えのする景色をいつでも見ることができ、しかも他の観光地との組み合わせも可能なので、短期旅行が多い日本の旅行者には丁度良いと思います。せっかくならお昼時に訪れて、ライステラスの景色を眺めながらのランチも最高。ちなみに稲の収穫の時期ですが、バリ島は季節が年中夏なので、穫り入れの時期も場所によってバラバラです。運が良ければ青々とした稲穂の景色を楽しめるでしょう。

<DATA>
■テガララン
場所:クタ地域から車で約1時間30分

5. ブドゥグルを経由してウルン・ダヌ・ブラタン寺院を訪れる

最も美しい寺院はどこか?と聞かれたなら、ガイドなら選ぶであろうウルン・ダヌ・ブラタン寺院。クタ地域からブドゥグル高原を経由して車で2時間ほどかかるので、日本人旅行者は敬遠しがちですが、湖に浮かぶ佇まいは本当に美しくてフォトジェニック。国内旅行者は必ずこの場所で記念撮影をしていると言って過言ではないほど人気の観光地です。
ウルン・ダヌ・ブラタン寺院

園内は整備されて花も咲き、とても美しく和みます

フクロウと記念撮影

小さなフクロウを腕に乗せて記念撮影も可能です。

園内には有料ですが、小さなフクロウと一緒に記念撮影をできる場所があります。フクロウの愛らしい仕草を見ているだけで、笑顔になりますね。楽しい旅の思い出として、動物とのふれあい体験もおすすめしたいです。

ウルン・ダヌ・ブラタン寺院からブドゥル高原までの帰り道、新鮮な高原野菜やイチゴなどの果物が売られているチャンディクニン市場があります。ガイドのおすすめは茹でたピーナツとヤシ砂糖をまぶした揚げたせんべい。旅のお供にいかがでしょうか。

 
<DATA>
■ウルン・ダヌ・ブラタン寺院
場所:クタ地域から車で約2時間30分
入場時間:6:00~17:00
入場料金:5万ルピア

6. 象の背中に揺られて森の中を散歩

丸一日観光を計画するなら、朝一番に訪れたいのが、バ
リ動物園が主宰するエレファント・ライディング。象の背中に揺られて森の中を散歩したり池の中を歩いたり、子供にも大人にも人気のアクティビティーです。バリ動物園はウブド地域に行く途中にあり、観光ルートとしてはとても便利なロケーション。
エレファント・ライディング

象の背中に揺られて、自然の中を散歩するだけでハッピーな気持ちになりますね

エレファント・ライディングの料金はバリ動物園のウェブサイトからの予約で15分のコースが大人1人の96万4750ルピア、子供1人(2~12歳)70万1250ルピアになっています。バリ動物園はエレファント・ライディングの他、園内を見学したり、動物の餌付けなどの体験メニューもそろっているので、特にお子様連れの旅行におすすめです。

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BALI ZOO(バリ・ズー)
住所:Jl.Raya Sigapadu,Sukawati Gianyar,Bali 80582
TEL:+62-361-294357

7. きつい階段を覚悟しても見応えがあるグヌン・カウィ寺院

写真で見るのと、実際に肉眼で見るのは大違いという景色があると思いますが、実際に見たら、あまりの大きさ、立派さにビックリなのがグヌン・カウィ寺院。ただし、行き帰りの長い階段は体力に自信がある方、多少の運動は平気な方でしたら問題ないのですが、ちょっと足腰には自信がない方にはおすすめできません。と言っても日頃毎日歩いている日本人には大したことはないレベルだと思います。
グヌン・カウィ寺院

大きさや規模に圧倒されます。階段を降りてきた甲斐がある遺跡の景色


岩山に掘られた11世紀の遺跡は、静かな佇まいながら圧倒される迫力で存在しています。周囲を流れるバクリサン川のせせらぎに癒されながら、シンと静まった空気に心が引き締まる気がします。なんというか古代の気配が伝わり、神秘的な雰囲気が漂う遺跡です。こればかりは実際に体験をしてみないと、言葉で伝えるのは難しいです。今から足腰を鍛えて挑戦してみてくださいね。

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■グヌン・カウィ寺院
場所:クタ地域から車で約1時間30分
入場時間:8:00~17:00
入場料金:1万5千ルピア

8. ウブド市場を中心に歩いてショッピング

旅の楽しみの一つは、その土地ならではの雰囲気を感じながら、実際に歩いて買い物をすること。買わなくても、売られている商品を見て歩くだけでも楽しいですね。お散歩がてら歩くなら、おすすめはウブド地域の中心地、市場を起点にしてメインストリートを散策するのがベストだと思います。
ウブド市場

市場内の雑然とした、ごちゃごちゃな売り場を覗いて歩くのもバリ島らしい観光です

メインストリートを隈なく歩いたとすると、店に立ち寄らなくても徒歩だと、軽く3時間くらいはかかってしまいます。観光途中の限られた時間内で買い物するのなら、ある程度、自分が買いたい商品とお店を予習してから歩くのが良いと思います。

疲れたり喉が渇いたら、我慢せずにカフェに立ち寄って、喉を潤して休憩することが肝心です。バリ島の日差しは予想以上にきついので、体力を消耗したり、脱水症状を起こして、体調を崩してしまう恐れがあります。日本にいる時よりもペースダウンして過ごすのが快適に過ごすコツではないでしょうか。

<DATA>
■ウブド中心地
場所:クタ地域から車で約1時間

9. クタのディスカバリー・ショッピモールで買い物ついでに夕日鑑賞

ローカルチック過ぎないお土産、日本でも普段使いたいような日用雑貨や服飾品を探すのなら、クタ地域、カルティカプラザ通りにあるディスカバリー・ショッピングモールはいかがでしょうか? 地下にはSOGOデパート、二階はセントロスーパーの他、インテリア雑貨、コスメティック店など、なんでも揃っています。ガイドも服を買うときはよく利用しますが、比較的品質が良い商品が集まっていると感じます。店内はフードショップも多く冷房完備なので、涼しく快適にショッピングできるのも嬉しいです。
セントロ

海が目の前でビーチ沿いに遊歩道もある。昼間の青い海の景色も最高です

昼間のまぶしいほどの青い海、青い空の景色も最高なのですが、夕暮れ時は美しいサンセットも鑑賞できて、国内外の旅行者で賑わいます。ショッピングモール内に併設されている、海が目前のレストランで過ごすのもおすすめです。とても贅沢な時間を味わえます。

<DATA>
■ディスカバリーショッピングモール
場所:Jl.Kartika Plaza

10. サヌールビーチの朝日を浴びながら海沿いを散歩

10選の中に夕日のおすすめ観光地が3つも登場しましたが、早起きをして朝日を鑑賞するプランもいかがでしょうか? サヌール地域は東側に位置しており、ビーチで朝日を迎えることができます。ガイドの住まいはサヌール地域に近く、たまに早起きしてビーチで朝食をとることがありますが、のんびりと充実した時間を過ごすことができます。
サヌールビーチ

サヌールのビーチを朝日を浴びながら裸足で散歩してみませんか?

サヌールビーチ

早起きしてビーチで優雅に朝食をいただく幸せ

観光地としてはクタ地域に比べて、ややマイナーな印象のサヌールですが、メインストリートが一本道でわかりやすく、落ち着いた印象で、静かな滞在を好む旅行者に支持されている地域です。ビーチ沿いの遊歩道は散歩やランニングに利用されており、ビーチ沿いのカフェでは比較的リーズナブルに朝食をいただくこともできます。

 
<DATA>
■サヌール
場所:クタ地域から車で約30分

おすすめの10選はいかがでしょうか? もっとたくさん紹介したい事柄が多く、とても迷いました。バリ島は一回では味わい尽くすことができない観光地だと思います。何度も訪れて欲しいとバリ島から願っています。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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