花の博覧会ゲント・フロラリア(3ページ目)

花の額縁／Encadré

1.2m×1.2mの額をキャンバスに見立て、花々が立体的な絵画のように飾られる展示。生きたお花を美術品のようにあらたまって鑑賞するのはなかなか新鮮な体験です。

国内外から12人のフラワーアーティストが参加。よく見ると野田晴子さんという日本人アーティストのお名前も発見。外国人アーティストのやや可愛らしめの作品が続く中で、『輪廻』と題された野田さんの大人っぽいセンスと構成力はひと際輝いて見えました。

町の緑の光／Une lumière vert dans la ville

800平方メートルの空間を使い、社会生活とグリーンとの共生モデルを考えるという意義深い企画。演出された舞台となる場所は様々。

都市のビジネス街やマンションに、人々が集う公共スペース。はたまた郊外や田舎の一軒家とその庭園などなど。私たちが迎える近未来、植物といかなる共生の可能性があるのかを視覚的に訴えてきます。便利で快適でありながらも、どこか温かみを忘れない町作りを実現していました。

ショパンの年／l'Année Chopin

フレデリック・ショパンの生誕200年にあたる2010年は、世界各地で様々な関連イベントが開催中ですね。「ゲント・フロラリア」も例外ではありません。ほぼ同じ生誕年となる天才作曲家＆ピアニストにオマージュを捧げた特別企画として、会場内に7台のピアノが花々で飾られました。欲を言えば、可憐な花を背景にピアノの生コンサートも一緒に聞きたら最高でした。しかしコンサートを催してしまうと、きっと見学者たちの流れが進まずに渋滞してしまいそうですからしょうがないでしょう。