専門学校入試を考える方へ……自分にとってベストな受験方法を選択しよう

専門学校入試を考える方へ……自分にとってベストな受験方法を選択しよう

今回は、大学・短大に比べて入試方法や種類が多岐にわたる専門学校の入試/受験について解説いたします。入試の種類によっては時期が異なることはもちろん、受験料免除や入学金、学費が減免されることもありますので、学校選択と同じく、入試方法の比較検討もあなどれません。では、どの入試を選択すればよいか、出願から合否の結果が出るまでの流れや、入試の種類について受験者の状況別に考えてみたいと思います。
   

出願から合格に至るまでの専門学校入試の流れ

1.まずは希望する専門学校のHPや進路情報誌の資料請求ハガキなどで出願書類を取り寄せます。
(“募集要項”“入試要項”と書かれた冊子に同封されています。)

2.高校生であれば事前に進路指導部の先生や担任と相談しましょう。
(書類審査の際に必要な調査書を作成してもらわなくてはいけません。)

3. 入試の種類を選択します。
(次の章にて詳細を解説いたします。)

4. 受験料を振込み、出願書類を作成して送付します。
(書類審査のみの場合は、約一週間程度で個別に合否の通知がきます。書類審査だけでなく面接や学科試験も課す学校はその案内が届きます。)
 
学生募集要項

出願書類の確認は保護者も一緒に!

 

専門学校の入試は医療系か、それ以外かで大きく違います

専門学校の入試/受験についての大きな特徴は、希望している分野が人気が高い医療系か、それ以外なのかということです。医療系分野の入試/受験は偏差値の高い大学の一般入試と同じで、『受験生が学校を選ぶ』入試というより、『受験生が学校に選ばれる』入試という表現の方が適切です。

当然のことながら、定員数に対して出願者が多ければ、合否の基準を明確にし、受験者を序列化する必要があります。具体的な医療系専門学校の学科/職種でみてみると、看護師、柔道整復師、理学療法士、作業療法士、臨床工学技士、臨床検査技師、診療放射線技師、言語聴覚士、視能訓練士、救急救命士などが高倍率となります。

一方、上記に挙げた医療系以外の分野は受験者を序列化する入試ではなく、合格を前提とした入試となります。つまり、医療系分野の入試が偏差値を考慮した縦軸型とするならば、それ以外の分野は複数校の中から、選考方法や時期を比較して絞り込んでいく横軸型になります。

医療系以外の分野では、どのような入試の種類があり、特徴があるのかを次ページにて具体的に解説いたします。

 

医療系以外の分野の専門学校の入試は基本的に4種類あります

入試における選考方法の詳細は、当然のことながら各学校ごとに違いがあるものの、医療系以外の分野では、大まかに次の4種類に分類されます。
  1. AO入試
  2. 推薦入試
  3. 一般入試
  4. 社会人入試

それぞれの入試の種類について、特徴や時期、選考方法、どんな人に向いているかをまとめてみました。
 

1.AO入試(アドミッションズオフィス入試)

◎おススメの方
高校生で、希望分野の中で絞り込んだ複数の学校の体験入学やオープンキャンパスに何度も参加して十分な比較検討ができている人。

◆時期:6月~8月
いつから申し込みがスタートして、出願受付ができるかは都道府県ごとに取り決めがあります。詳細は下記のサイトでご確認ください。
《参考》
都道府県の専門学校協会の一覧

◆選考方法
書類審査(+課題の提出など)

◆特徴
『エントリー』という出願前の仮申し込みをした後に本出願となります。手続きが2段階になっているのが特徴的です。エントリーは6月から始まり、8月に本出願をした後に合格内定が出るケースが一般的です。

◆注意点
エントリーの時期を考えるならば、高2の後半ぐらいからは体験入学やオープンキャンパスに積極的に参加して志望校の絞り込みを早めにしていなくてはいけません。

出願のタイミングも夏休みにあたりますので、調査書などの提出書類の準備も含めて、事前に高校の進路や担任の先生には相談しておきましょう。

また、合格の内定が出た後も引き続き課題の提出や入学前プログラムに参加しなくてはいけない学校がありますので、卒業までのスケジューリングの確認も怠れません。

実は、専門学校に入学してから中途退学に至るのも、このAO入試組が一番多いのが現実です。それは早めの進路決定を焦るあまり十分な比較検討をしないで決めてしまうことが原因になっていることがほとんどです。
 

2.推薦入試

在籍している高等学校長や担任から推薦を受けて出願できる“指定校推薦”と、受験者自らを推薦する“自己推薦”があります。

・指定校推薦
◎おススメの方
高校生で、希望している専門学校の指定校推薦の枠が自分の学校にあり、定められた評定平均をクリアしていて、かつ遅刻欠席が少ない人。

・自己推薦
◎おススメの方
高校生で、専門学校が設定している指定校推薦の基準には届かないが、遅刻欠席が少なく、やる気や意欲を面接などでアピールできる人。または、活発に課外活動に参加していた人。

◆時期:10月1日~

◆選考方法
書類選考(+面接、+志望理由書の提出など)

◆特徴
指定校推薦は基本的に高校側の推薦なので、所定の成績や出席状況も良好であるということで、選考に際しては高校が出す調査書の書類審査のみで、不合格はないのが一般的です。成績や出席状況によっては自己推薦にした方がいい場合もあります。

自己推薦は面接や志望理由書などで本人のやる気や自己PRを求められることもあります。どちらにしても出願と同時に随時、選考されますので約1週間程度で、結果は個別に届きます。
 

3.一般入試

◎おススメの方
・遅刻欠席が多い、または成績が推薦入試の基準に足りていない人
・大学入試の結果次第で、専門学校への進学も視野に入れている人
・第一希望は就職だが、採用に至らなかったら、専門学校の進学も視野に入れている人

◆時期:11月1日~

◆選考方法
書類審査(+面接、+作文・小論文、学科試験など)

◆特徴
推薦入試は欠席や遅刻などの高校生活のあり方が合否に影響する場合が多いのですが、一般入試ではそのあたりはあまり問われません。不合格になることは希ですが(入試日が複数回設定されている学校では出願者が多く、合格率が低い場合もあります)、書類審査・面接・作文(小論文)・学科試験などがあり、他の入試に比べて煩雑な内容となります。
 

4.社会人入試

◎おススメの方
社会人、大学・短大卒業予定者、既卒者(大学・短大・高校)。

◆時期:9月1日~

◆選考方法
書類審査(+面接など)

◆特徴
必ずしも、働いている社会人のみでなく、大学生・短大の卒業予定者、高校を既に卒業してアルバイトなどをやっている人も対象となっている場合も少なくありません。
 
専門学校の年間入試スケジュール

AO入試は早めの対策が必要です

 

医療系分野の入試の種類と特徴

医療系分野の入試の種類は、看護師養成系においては推薦入試、一般入試、社会人入試の3種類が一般的で、AO入試を導入している学校はごくわずかです。看護師養成以外の医療系資格については、AO入試を導入しているかどうかは、学校により、まちまちです。

特徴は、どちらにせよ入試日が明確に設定されていて、必ず面接が行われることです。内容は、書類審査(調査書)+面接が一般的で、学校によっては学科試験や小論文を課すところも少なくありません。学科試験の勉強は入試対策で終わらずに、専門学校へ進学した後の授業のベースにもなりますので、付け焼刃な勉強ではなく、しっかり腰を据えた受験対策が必要です。

詳細な入試科目や方法は学校ごとに違いますので、東京アカデミーや新宿セミナーといった医療・看護系予備校のサイトで確認することができます。

《参考》
東京アカデミー(学校ガイド・リンク)のサイト
新宿セミナー(入試情報)のサイト

 

あなたにとって最適な入試方法を選択するには

同じ学校でも学科ごとに入試の種類と選考方法は違いますので、複数の学校の体験入学、オープンキャンパスに参加することはもちろんのこと、さらに絞り込んだ学校には一度きりでなく何度も参加することがポイントです。そして、入試方法の選択については、自分で判断するのではなく、必ず相談することです。

専門学校の入試は、厳密な基準で合格/不合格を判定するのではありませんので学校選択と同じく、いかに自分に合った入試方法を選択できるかがカギとなります。労を惜しまずに、高校の先生や専門学校に相談しましょう。そのための専門学校の相談窓口が入学相談室、入学センターや広報課といった部署になります。あなたにとって最適な入試方法の選択はミスマッチのない専門学校選びの第一歩に繋がります。

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