おすすめ成分
食物繊維が豊富なメニューを選ぶことでもOK
代表的な2つの作用と、その効果を持つ成分は、次のようなものがあります。
デンプンを二糖類に分解する消化酵素(αアミラーゼ)を邪魔する成分
グアバ、食物繊維(難消化性デキストリン)、ファセオリン(白いんげん抽出物)
二糖類を単糖類に分解する消化酵素(αグルコシダーゼ)を邪魔する成分
サラシア、ギムネマ、桑の葉、豆鼓エキス、L-アラビノース
※ギムネマには、糖類の吸収を抑制する効果の他、お茶として利用した場合、甘さを感じにくくなったりする効果もあります。
この他に、食べたもの全体の消化・吸収のスピードを穏やかにすることで血糖値の急上昇を抑えるサポニンや、血糖の燃焼を助けたりインスリンの感度を上げる働きのあるαリポ酸などがあります。
主に、消化の過程で効果を発揮する成分なので、食事の直前、食事と一緒、もしくは食事の直後に利用して、胃の中で食べた物と一緒になるようにしましょう。
「血糖値を上げない成分=ダイエット効果」ではありません
今回紹介した成分以外にも、「血糖値の上昇を防ぐ」という健康食品成分は色々あります。でも、血糖値を上げない方法として「インスリンの感度を上げる」「インスリンの分泌を促進する」「肝臓が糖を取り込む能力を上げる」というタイプのものは、血糖を処理する(=脂肪に変える)能力が上がるということなので、血糖値のコントロールには使えますが、ダイエットには向いていません。食べ過ぎの時に一時的に利用するようにしましょう
なぜなら、消化・吸収を人為的に邪魔し続けることで、体が本来持っている機能にどのような影響が出るのか、また、出ないのかは明らかになっていません。本当は必要だった栄養素の吸収も邪魔されてしまう可能性も含んでいます。
それに、サプリメントを摂って食べ過ぎを無かったことにできると思うと(実際無かったことにはできませんが)、普段の食事バランスを改善しようとしなくなる危険性も。食習慣の改善なしには、リバウンドが起こらない体質になることはできません。
ですから、今回紹介した成分は、「短期的なダイエット」や「飲食が増えるシーズン」に一時的に利用するものと考えて、上手に取り入れてみてください。