しっかり見て選びたい!畜産物の表示
■肉の呼び方はいろいろあっていいものなの?JAS法で決められた名称を必ず記載しなければなりません。
・牛
牛、牛肉、ビーフ
・豚
豚、豚肉、ポーク
・鶏
鶏、鶏肉、チキン
鶏は肥育月齢の区分で、3カ月齢未満のものを「若どり」。5カ月齢以上のものを「親鶏」と表記することができる。
・羊
羊、めん羊、羊肉
生後1年未満のものを「ラム」生後1年以上を「マトン」と表記する。
・馬
馬、馬肉
必ず漢字の表記とする。
など
■牛肉のランクはどうやって決まるの?
公益社団法人日本食肉格付協会が、日本の食肉市場や即肉センターで、取引を行う際の食肉の評価・品質を行うために、日本全国共通の基準として設けたランク付けのことを「枝肉取引規格」といい、食肉を適正価格で取引する上での客観的な指標になっています。
基準は大きく分けて、「歩留等級」と「肉質等級」にわかれます。
歩留等級はA・B・Cの3段階です。分かりやすく言えばひとつの牛からどれだけの肉量がとれるかという級で、多い順にA>B>Cとランク付けされます。肉質等級は5・4・3・2・1の5段階で、4項目(脂肪交雑、肉の色沢、肉のしまりとキメ、脂肪の色と質)を5段階評価で行い、5ほど高い評価です。表のように「歩留等級」と「肉質等級」の組み合わせからなる計15段階で牛肉はランク付けされています。
■和牛や国産牛はどういう意味?
和牛とは日本の在来種のことで、現在は「黒毛和種」、「褐色和種」、「日本短角種」、「無角和種」の4種類しかありません。今、流通している和牛の90%以上は「黒毛和種」です。
国産牛とは、Jビーフと呼ばれることもあります。3カ月以上日本で肥育された牛のことをいいます。つまり、日本で生まれた牛も外国で生まれた牛も含まれているということです。
■地鶏と銘柄鶏はどうちがうの?
地鶏の定義は日本農林規格(JAS)で決められており、在来種由来の血統が50%以上で出生証明ができる素びなを使っていることなど条件を満たしているものだけが地鶏です。
一方で銘柄鶏には、JASなどによる厳密な規定はありません。飼育期間を長くしたり、エサを工夫したりして肉質や味を高めたものを言います。手ごろなブランド鶏としてスーパーなどでおなじみです。
【参考サイト】
全国地鶏銘柄鶏ガイド
気になる地鶏や知りたい銘柄鶏は、こちらの全国地鶏銘柄鶏ガイドにわかりやすくまとめられています。全国各地の地鶏・銘柄鶏の特長やを都道府県別、名称別に紹介しています。
■ブランド豚や銘柄豚という品種があるの?
ブランド豚・銘柄豚と呼ばれる豚は、地域の特色を生かした独特の方法で育てられている豚や、品種にこだわった豚、肉質にこだわった豚などそれぞれ特徴がある豚のことです。
■卵のサイズはどうやってきまっているの?
鶏卵の場合、規格は農林水産省で定めた鶏卵規格取引要綱によって箱詰鶏卵規格10kg、パック詰鶏卵規格10個又は6個詰めのものをいいます。鶏卵の大小は重量で表され種類の表示を色分けして以下のように 区分されています。
LL 赤色 70g以上 76g未満
L 橙色 64g以上 70g未満
M 緑色 58g以上 64g未満
MS 青色 52g以上 58g未満
S 紫色 46g以上 52g未満
SS 茶色 40g以上 46g未満
■鶏卵の殻の色が白と茶では栄養がちがうの?
卵の殻が白いものと茶色いものがあるのは鶏の種類によるものです。一般的には羽毛の色が白い鶏は白玉を産み、羽毛の色が褐色或は黒っぽい色の鶏は茶色い卵をを産みます。、羽毛の色が白い鶏は白玉を産みます。一般には茶色い卵のほうが白い卵に比べ値段が高いようですが、これは産卵個数が少ないことが原因で栄養の差はありません。
【参考サイト】
一般社団法人 日本卵業協会 表示と卵の安心
肉や卵の表示は、なじみのある食材だけに分かっているつもりになってついついよく見ないで買ってしまう事も。スーパーや生鮮食品売場ではよく見て買うことが大切です。本当に安心安全で新鮮なものを美味しく食べて、健康的な食生活を心がけたいものです。ぜひ食品を選ぶときの参考にしてみて下さいね。