資格・検定/資格の取り方・キャリアへの活かし方

資格を取るならスクールor通信?(2ページ目)

「資格を取ろう!」と決断しても、迷うのが勉強法。独学で対応できる資格試験もたくさんなりますが、効率よく結果を出すなら、様々なツールを活用するのが早道。挫折知らずの資格勉強法を探るために、代表的な勉強法、スクール通学と通信教育の特徴、強みと弱みを比較してみましょう。

いぬかい はづき

執筆者:いぬかい はづき

仕事に活かせる資格ガイド


 「通いやすさ」がスクール選びの決め手?

皆さんは、どんな基準で資格スクールを選びますか?
以前、当サイトで皆さんに行なったアンケートで、スクールを選ぶとき重視したい条件として、講座内容や受講料を抑えて最も優先順位が高かったのが、実は「通いやすさ」でした。
この結果を見る限り、皆さんが何より「通い続けられること」を意識してスクール選びをしていることが想像できます。

もちろん、スクール選びをする時に最も気になるのは「教える内容」。授業や個人指導の質が、いかに優れているかが重要な基準であると言えます。そうは言っても、これについては実際にスクールに行って無料体験授業を受けたり、見学したりしてみないとわからない部分が多いのも確か。

そこで、こうした「スクールの授業内容について」はまた別途取り上げることにして、今回は、皆さんがスクール選びの基準として重視している「スクールの立地」について考えてみたいと思います。 

「通いやすさ」は人によって違う 

皆さんは、もし他のすべての条件(徒歩の距離など)が全く同じだった場合、次のどのスクールに通いたいと思いますか?

(1)勤務先のすぐそば
(2)自宅のすぐそば
(3)勤務先~自宅の間のターミナル駅

この質問に答えるためには、皆さんの生活パターンが大きく関わってくるはずです。例えば

・平日は22時頃まで仕事
・「スクールのために早めに帰れる」なんてことはありえない
・その代わり、土日祝はまるまる自分のために使える時間
なのか、

・会社はフレックスタイム
・毎週水、金は夕方から会議だが、それ以外の曜日はお昼を過ぎれば基本的に自己裁量で時間を使える
・その代わり、土日にも勤務が入ることがある
なのかで答えは大きく違ってくるはずです。

また、上記はかなり恵まれたパターンを想定していますが、たいていは「スクールに行くのに普段とは別の通勤経路を使わないといけない」「近くにスクールがない。平日は通うのが難しい」といった状況なのが普通でしょう。
このように、「通いやすさ」を基準にしてスクール選びをする場合には、皆さんそれぞれが置かれた状況を十分に踏まえる必要があります。つまり、自分の生活パターンを確認し、どうしても解決できない制約条件や特に大切にしたい優先条件は無いか、などを良く整理してからスクールを探さなければいけません。さもないと、えいや!で決めて後悔することになるでしょう。
 

通いやすいスクール探しは、問い合わせで確認を!

自分にとって、最も「通いやすい」スクールを見つけるための手順は下記のとおりです。

■「通いやすい」スクール探しのポイント
(1)希望している場所に教室があるかを確認しよう
たとえば、勤務先から帰宅する際の乗り換え駅である「渋谷」のスクールに通いたいとします。
今はたいてHPで調べることができますので、下記に代表的な全国規模の資格スクール3校を例に挙げて、それぞれの教室立地を見てみることにしましょう。

LEC東京リーガルマインド
資格の学校 TAC(タック)
資格の大原

これを見ると3校とも、「渋谷」に出店していることがわかります。ちなみに、LEC渋谷駅前本校は、渋谷駅ハチ公口から徒歩3分、大原は渋谷駅徒歩3分の渋谷校と、徒歩1分の宮益坂校舎の2つがあり、駅からの徒歩時間はそれほど変わりませんが、乗り換え路線などによっては、条件に微妙な差が出そうです。また、TAC渋谷校は井の頭線渋谷駅近辺から、国道246号線沿いに移転。こんな具合に、移転予定の情報があれば、その後のシミュレーションもしっかり考えておかなければいけません。

(2)希望の講座が開講されているかどうかを確認しよう
意外と見落としがちなのは、「教室はあっても希望する授業が開講されていない」という状況。例えば、あるスクールではお目当ての講座を開講しているけれど、あるスクールでは「ビデオ通学講座」を開講している、というようなケースもあります。その場合、「教育通学講座」との違いなど、HPでは詳細までわからないことも多いもの。
したがって、このケースでは「実際にスクールに問い合わせる」「パンフレットを取り寄せて確認する」などの方法を取る必要があります。

(3)実際に行ってシミュレーションしてみよう
それでは、無料体験やカウンセリングを受けに、実際にその教室に行ってみましょう。もちろん本部などではなく、「自分が実際に通いたい教室に」です。注意点は以下の通り。

●乗り換え案内のページで最短コースを確認
●できるだけ、実際に通う時間帯に行くこと

行ってみて初めてわかることもあります。例えば

●教室周囲の環境
(夜道が危険、駅に向かう人並みに逆行するので通常よりも時間がかかるなど)
●交通手段
(授業終了の時間帯は、電車の本数が少なくなるなど)
●教室設備
(受講者の人数に対して機材(PCなど)が少ない、自習室やビデオブースが無い、休憩時間に食事を取る場所が無い、喫煙スペースが確保されていないなど)

この他にも特にこだわりのある項目があれば、チェックリストを作成して、しっかりと確認すると良いでしょう。
どんなに魅力的な授業内容でも、通い続けることができなければ意味がありません。自分自身の日々の生活パターンをよく整理して、まずは「挫折しない立地選び」が成功の秘訣なのです。

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