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グッドデザイン賞2014 マンションの受賞はコレ!(2ページ目)

公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、総合的なデザインの推奨制度「グッドデザイン賞」。10月1日に2014年の受賞作が発表になりました。近年は外観などのデザインだけでなく、サービスや仕組み、取り組みなど受賞が多岐にわたっています。新築分譲マンションの受賞を中心に今年の受賞を紹介します。

岡本 郁雄

執筆者:岡本 郁雄

マンショントレンド情報ガイド

将来の安心を踏まえた『オハナ』の修繕積立金一定額システム
歴史の浅い街でのコミュニティづくりも受賞

ここ数年、取り組みや新サービスの受賞が目立つグッドデザイン賞。2014年の受賞案件をいくつか紹介します。一つ目が『オハナ入居後のコストの圧縮・一定化による不安解消施策を導入』(カテゴリー:住居に関するサービス・システム)。オハナは、このサイトでも以前紹介した野村不動産のファミリー向けの新ブランド。通常、一定年数の経過ごとに上昇する「修繕積立金」。多くの人が入居し管理組合の決議による修繕積立金の改定は、上手くいかないケースも出てきています。年収が上がりにくい低成長時代、「住宅にかかるランニングコストへの不安を解消するマンション」の社会的ニーズが高いことも事実です。

オハナはマンションブランドとして初めて「30年間定額の修繕積立金」を全物件に採用。さらに管理費や光熱費などの「月々のランニングコスト」を抑える仕組みも
併用しており、こうした取り組みが受賞につながっています。

「太陽のマルシェ」と「MIFAundefinedFootballundefinedPark」

「太陽のマルシェ」と「MIFA Football Park」

2つ目は、『ベイエリアでの都市居住交流活性化デザイ ン 「 WANGAN ACTION 」』(都市づくり、地域づくり、コミュニティづくり部門)。同プロジェクトは三井不動産レジデンシャル、東京ガス、MIFA、中央区・江東区、勝どき西町会など産官民によるエリアコミュニケーション活性化プロジェクトです。

食、スポーツ、アート、音楽のプログラムを通して都心ベイエリアにおける住民同士の「触れ合い」機会を創出し、交流が活発になることで、希薄化した都心部における住民のコミュニケーションのあり方を変え、本来日本人が大切にしていた「人と人とのつながり」「思いやり」を育む“あるべき都市居住ライフスタイル”モデルとなることを目指しています。例えば、ベイエリアの勝どきに日本最大級のマルシェを毎月開催。復興支援策として東北地方の農家出店支援の他、食育ワークショップを実施し地元住民の交流促進につなげています。こうしたコミュニティづくりへのディベロッパーのかかわりは今後注目されていくのではないでしょうか。

3つ目は、『リバブルあんしん仲介保証』(住居に関するサービス・システム)。東急リバブルが仲介する不動産を無料で検査(調査)・保証するサービスです。中古マンション・一戸建は、引渡し前に無料で検査。引渡後、建物に不具合が起きても最長1年間、最大250万円を保証。住宅設備が故障しても、最長1年間、最大10万円、修理・交換費用を保証するなど安心の取引をサポートします。仲介業界では革新的なこのサービスは、大手流通業者を中心に一気に拡がり中古流通の活性化にもつながったと思います。

グッドデザイン賞がスタートして半世紀以上経過しています。私たちの身近なモノを見ても、随分と生活スタイルが変わってきたことがわかります。デザインの概念がますます大きくなっていく中、暮らしを豊かにするデザインが今後もさらに生まれてくるのだと思います。


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