不審者に間違われる危険性アリ?
一人歩きの児童が気になる…
わが子のことなら真剣に考えるのは当たり前でしょうが、よその子、見知らぬ子どもであっても、一人きりで歩いていたら気になる人もいるでしょう。もし万が一、犯罪被害に巻き込まれたら? と考えると、ひとこと声をかけてあげたい……でも、今どきのことですから、かえって不審者に間違われることもあるだろう、とためらってしまうのではないでしょうか。
「1人で泣きながら歩いている小さな子」を見かけたら、女性なら「どうしたの?」「迷子になったの?」と、声をかけて交番に連れて行くなど出来ても、男性では「不審者に間違われたら困る」と見なかったことにするかもしれません。実際に、そう考えたある男性は110番に通報して、女児の保護を依頼しましたが、「一緒に交番に連れて行って」という女性オペレーターに対して、「不審者に間違われたらイヤだから」と断り、「せめて警察官が到着するまで見守って」という要請にも、「それこそ不審者に間違われる」と断ったそうです。
このできごとを自分にあてはめて考えてみましょう。自分ならどうするか? 面倒なことはごめんだと何もしない人が多いでしょうか。他にも誰か人がいたら、その人にも話して協力を頼むのもいいでしょう。が、やはり不審者扱いされても困る……ということがあるので、本当に難しいものです。
しかし、110番通報したことはよかったといえるでしょう。警察がその女児の存在を知り、保護に向かうことができたからです。