「ヨコハマトリエンナーレ2014」
2014年11月3日まで開催中の「ヨコハマトリエンナーレ2014」は、3年に1度の国際的な芸術祭です。主会場は、横浜美術館と新港ピアの2会場で、2014年のテーマは「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」で、ふたつの序章~11話に構成されます。前衛的な立体作品から絵画、映像、写真など表現は多岐に渡りますが、ここでは光に関連するアートをピックアップしてみます。
上の写真は、「光の港」という三嶋安住氏+三嶋りつ惠氏の息子と母のユニットによる展示です。透明なガラスで光の輪郭を描くりつ惠氏の立体造形と海や星、木を描いた安住氏の絵画が、自然光が差し込む横浜美術館のカフェに飾られています。※ヨコハマトリエンナーレ2014のチケットが無くても入場可能。
新港ピア会場では、光が組み込まれた巨大な立体造形も多く展示されます。上の写真は、やなぎみわ氏の移動舞台車で、演劇公演「日輪の翼」(原作:中上健次)のために制作されました。トレーラーの中に、装飾とLEDの電飾が施され、開いた状態が見られます。閉じるとトレーラーとして走行できる舞台車で、公演が行われる様子も見てみたくなります。
上の写真は、イライアス・ハンセン氏のガラスや既製の工業製品、木などを組み合わせた立体オブジェ。暗い展示室と、自然光の入る明るい展示室の2部屋に分かれており、それぞれ見比べてみると面白いです。
下の写真は、大竹義朗氏の「網膜屋/記憶濾過小屋」。写真や文字、ペンキで描かれた細かい模様、雑貨やおもちゃなど覆われており、見れば見るほど新しい発見があるので、時間を忘れて鑑賞してしまいます。
作品の内側は、部屋のようになっており、右中、右下の窓からのぞくことができます。
ヨコハマトリエンナーレでは、全体的に、考えさせられるものや観察しながら発見できるものなど、人によってとらえ方の違う作品が多いのも特徴です。好みも別れると思いますので、同行者とあれこれ話しながら回ってみるのも楽しいでしょう。
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ヨコハマトリエンナーレ2014
Webサイト:http://www.yokohamatriennale.jp
会期:開催中~2014年11月3日(月)10:00~18:00(入場は閉場の30分前まで)
※休場日:第1・3木曜日
※10月11日、11月1日(土)は20:00まで開場
会場:横浜美術館、新港ピア会場(新港ふ頭展示施設)
※会場間無料バスあり
チケット(単体券):一般1800円、大学専門学校生1200円、高校生800円、中学生以下無料
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