超高齢社会で人口も減少局面にある日本においては、もはや会社に期待するのではなく、自分自身に期待することが求められるのです。
未来を描くことは能力開発に繋がっていく
ビジョンは能力開発のエンジンとなります
まず、過去から現在までを振り返り、自己の価値観、つまり、行動の規範となるもの、大切にしたいもの、よりどころを再確認します。
次に、現在の“強み”と“弱み”を能力面と性格面に分けて客観化します。その際、社内基準での評価ではなく、社外基準、世間一般基準での評価がこれからは求められます。これまでは社内での評価を意識すればよかったのですが、“井の中の蛙、大海を知らず”ではもはや通用しません。
そのためには、市場価値を意識して能力開発を行う必要があるでしょう。どの会社でも必要不可欠で普遍的な能力、どんな業界であれ、どんな職種であれ、人と協働していくのですから、リーダーシップ能力やコミュニケーション能力は必要です。
情報を収集・分析し、再設計し、それを魅力的に表現するという、情報収集能力やITリテラシーやプレゼンテーション能力も重要です。このような基礎的で普遍的な能力はポータブル(持ち込み可能)なので自己防衛のために獲得する必要があるでしょう。
過去、現在の次は未来です。未来像、理想像、在りたい姿、目的地を私は「ビジョン」と呼んでいます。“何としても実現していくという覚悟を持って取り組んでいく、世の中や社会にとって有益な夢”とお考え下さい。