鎌倉五山 第四位・浄智寺へ

円覚寺の拝観を終えたら、横須賀線の線路の反対側に渡り、鎌倉五山 第四位・浄智寺へ行ってみましょう。
浄智寺総門

浄智寺総門

浄智寺に来て、みなさん気になるのが、総門に掲げられた「宝所在近」という言葉。

なんだか、「宝物は、すぐ近くにあるぞ!」といっているように思えますが、修行中のお坊さんたちへの「がんばって修行を積めば、意外と早く悟りに到達することができる」というメッセージなのだそうです。さすが、禅寺!

「幸せは意外と近くにある。嫌なことがあってもがんばって生きていこう」と解釈すれば、私たちにとっても、すごく励みになる言葉ですね。
浄智寺山門への石段

浄智寺山門への石段

さて、総門から中国風の山門へと向かう、鎌倉石のすり減った石段の参道は、とっても絵になる撮影スポット。

この場所は、映画『武士の一分』の撮影にも使われました。新之丞(木村拓哉)の妻・加世(檀れい)の墓参りのシーンです。ぜひ、チェックしてみてください。

浄智寺境内はそれほど広くないので、拝観時間は30分もみておけば十分だと思います。

<DATA>
■浄智寺
住所:鎌倉市山ノ内1402
アクセス:JR「北鎌倉駅」徒歩8分
地図 → Googleマップ
拝観案内 → 鎌倉紀行 浄智寺

ランチは、その名も『鎌倉五山』というお店で

そろそろランチにしましょう。ご紹介するのは、今回の散策にピッタリな、その名も『鎌倉五山』という、お蕎麦やうどんが美味しいお店です。

浄智寺の参道入口まで戻り、県道を右折。踏切を渡ってすぐの右側にあるお店です。
「けんちんそば」のセット(1100円)

「けんちんそば」のセット(1100円)

さて、いただいたのは、「けんちんそば」のセット(1100円)。崩した豆腐と野菜を煮込んだ「建長汁(けんちんじる)」は、この後に行く、建長寺が発祥とされます。

その昔、小僧さんが料理しているときに、豆腐を床に落としてしまいますが、和尚さんが「構わん、構わん」といって鍋に放り込んだのが、建長汁のはじまりなのだとか。

その建長汁に、さらにお蕎麦を入れたのが、「けんちんそば」なのですね。セットには、炊き込みご飯が付きます。

鎌倉五山 第一位・建長寺へ

お腹が満たされたら、散歩再開です。お店を出て、県道を10分ほど歩いて行くと、左側に、鎌倉五山 第一位・建長寺が見えてきます。
「建長興国禅寺」の扁額

「建長興国禅寺」の扁額

建長寺は、正式名称を「建長興国禅寺」といい、建長5(1253)年に「我が国初の禅の専門道場」として創建されたお寺。

建長寺で面白いなと思うのが、タヌキが建てたという山門のお話です。
タヌキの運命やいかに?

タヌキの運命やいかに?


江戸時代、建長寺の和尚さんが山門を再建したいと願っていましたが、老齢だったため、自分で勧進(お金集め)の旅に出るのは無理でした。

そこで、永年、境内に住まわせてもらったお礼にと、代わりに旅に出たのが裏山に住んでいた古タヌキ。

しかし、いくらお坊さんに化けていてもタヌキはタヌキ。入浴中にしっぽを見られたりして、「建長寺の勧進和尚はタヌキだ」という噂が立ち始めます。

このタヌキ和尚、最後は犬にかみつかれてあえなく死んでしまうのですが、お金はちゃんと集めていたようで、山門は無事に再建された、というお話が残っています。
建長寺山門と桜。桜は山門付近、紅葉は境内奥のほうで色づきます

建長寺山門と桜。桜は山門付近、紅葉は境内奥のほうで色づきます


建長寺は、とても広いお寺なので、拝観には最低1時間は必要です。また、裏山を登っていけば、建長寺の鎮守である「半僧坊」境内を経由して、天園ハイキングコース(鎌倉アルプス)に通じています。

<DATA>
■建長寺
住所:鎌倉市山ノ内8
アクセス:JR「北鎌倉駅」徒歩15分
地図 → アクセス
ホームページ → 建長寺ホームページ

※以前、この記事で紹介していた「鉢木カフェ」は閉店しました。