タイプ3 ピアノ奏者 キース・ジャレット「マイ・ソング」より「マイ・ソング」

 

マイ・ソング

マイ・ソング

タイプ3は、作曲者の演奏の印象が強すぎてほかの人がやれない名曲です。

この1977年に吹き込まれた、ピアノ奏者キース・ジャレットのヨーロピアン・カルテットによる「マイ・ソング」は、現在に至っても色あせないどころか、聴くほどに毎回新鮮な喜びをもたらせてくれる名曲、名演です。

当時のキースは、同国のアメリカ人による「アメリカン・カルテット」とヨーロッパのミュージシャンとによる「ヨーロピアン・カルテット」という二つの異なるカルテットを持っていました。そして、それぞれに完成度が高く、特色のあるサウンドを奏でていました。

このヨーロピアン・カルテットのメンバーは、ノルウェー出身のテナー&ソプラノサックスのヤン・ガルバレク、スウェーデンのベース奏者パレ・ダニエルソン、ノルウェーのドラム奏者ヨン・クリステンセン。その出身の北欧を思わせるクールでありながらもドラマチックなサウンドが特徴です。

中でも、このアルバム「マイ・ソング」の二曲目にひっそりと置かれた表題曲、「マイ・ソング」の美しさは、どのようにたとえたら良いのでしょう。

キースのピアノのシングルトーンによるイントロ。続いてヤンのソプラノサックスによるテーマには、思わず引き込まれてしまいます。

まるで、ジャケットにある、笑顔を見せる少女たちが二人でじゃれあい、からみあい、遊ぶ様を表しているかのよう。純粋な無垢さに触れた気がして、心が洗われるような気持ちになります。

このアルバムは、演奏と同じくらいにこの少女二人が写った写真と手書きのようなメンバーの名前とタイトルのジャケットが秀逸です。

特にちょうどこのぐらいの年齢差がある二人の娘がいる私にとって、このジャケットはたまらない宝物と言えます。このジャケットを見るたびに、すぐにキースのピアノの音と、ヤンのピュアなソプラノサックスの音色が耳元で鳴りはじめます。

同時に、娘たちのその頃を思い出し、何とも言えないほのぼのとした幸せな気持ちに包まれてしまうのです。

夜の音楽といったイメージがどうしてもついて回るジャズの世界において、これほどピュアな感性を喚起させるジャケット、そして、ジャケット通りのみずみずしくもプリティな音世界も珍しいものです。

この曲だけは、ほかのミュージシャンも取り上げられないキースのヨーロピアン・カルテットだけによる名曲、名演と言えます。

ジャズメンオリジナルの名曲特集は、いかがでしたか。この他にもご紹介したい名曲名演は、沢山あります。また、次の機会にご紹介したいと思います。それでは、また次回お会いしましょう!

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