シュウメイギク咲く浄智寺へ

白いシュウメイギクが清楚に咲く浄智寺

白いシュウメイギクが清楚に咲く浄智寺


北鎌倉から鎌倉へ、季節の花とお寺の散策へと出かけます。……出発は、JR北鎌倉駅。東慶寺前などを経て、浄智寺へ向かいましょう。道標に沿って道を曲がると、しっとりと緑に包まれた参道に迎えられます。

苔むした池のそばにたたずむ、甘露(かんろ)の井。鎌倉でかつて水の良いことで知られた十の井戸、「鎌倉十井(じゅっせい)」に数えられています。
苔むした池の左手に甘露の井が

苔むした池の左手に甘露の井が
 

すり減ったかまくら石の石段を登り、花頭窓が洒落た味わいの、鐘楼門をくぐって、お寺に入りましょう。浄智寺は、鎌倉五山の第4位に数えらえる、格式高いお寺。鎌倉幕府8代執権である北条時宗の弟・北条宗政の菩提を弔うために創建されました。
浄智寺の参道

浄智寺の参道


ご本尊は、左から過去・現在・未来を表す、阿弥陀・釈迦・弥勒如来からなる三世仏(さんぜぶつ)。衣の裾が長く、台座の両脇に垂れているところに、15世紀ごろの作の特色が表れているとされ、優美な姿です。
左から過去・現在・未来を表す三世仏

左から過去・現在・未来を表す三世仏


お参りをしたら、本堂の裏へ回りましょう。今回、取材した秋の浄智寺には、赤や白のシュウメイギクの花が咲いています。漢字で書くと秋明菊。八重の花はキクに似た印象で、名前にキクが付きますが、キクの仲間ではなくアネモネの仲間。古く中国から渡来し、紫紅色の八重咲きの花、一重の白色の花が、社寺の境内などでよく見られます。茅葺(かやぶき)の書院と相まって、ひなびた秋の趣。そのほかにもホトトギスなど、秋の花々との出会いが楽しめます。
シュウメイギク咲く浄智寺の庭園

シュウメイギク咲く浄智寺の庭園 


すがすがしい竹林を抜けて歩くと、ユーモラスな笑顔の布袋さんがお出迎え。鎌倉江ノ島七福神の1つにも数えられています。布袋さんは、未来の人々を救ってくださる、弥勒如来の化身といわれています。大きなお腹をなでると、福をいただけるそうですよ。
布袋尊。お腹をなでると福がいただけるそう

布袋尊。お腹をなでると福がいただけるそう



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■浄智寺
住所:鎌倉市山ノ内1402
TEL:0467-22-3943
拝観料:大人200円
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