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指導要領の改訂で、いよいよ中学受験にも英語導入へ(2ページ目)

小学校への英語導入から、はや10年。次の学習指導要領の改訂で、いよいよ小学校英語も正式に教科になります。これによって、中学受験にも入試科目として英語が本格的に導入されることになりそうです。気になる、新しい指導要領の変更点と、中学受験への影響と対策についてまとめました。

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド

小学生も英語の塾通いを考える時代に

さて、中学受験に英語が本格的に導入されるのがまだまだ先の話だとしても、移行期間を含めると2018年に中学1年生を迎える世代(=2015年に小学4年生になる世代)からは、新しい学習指導要領で学ぶことになるので注意や対策が必要です。

先ほども紹介したように、新しい指導要領では中学校での英語の授業は原則、英語で行われることになります。現在、小学校の高学年のお子さんがいる方は、直接関係ないことと思われるかもしれません。しかし、今の指導要領でも高校では英語の授業は英語で行われるのですから、全く関係のない話でもないのです。

いずれにせよ、小学生のうちから我が子の英語力を上げさせたいと思っている方は少なくないはずです。

というわけで、いよいよ小学生の英語の塾通いを真剣に考えなければいけない時代になったと言っても過言ではないでしょう。ポイントは、英語での会話力を上げたいのか、英語のテストで点数をとれるようにしたいのかということです。

英会話力と英語のテストで必要とされる力は別もの

気をつけたいのが、英語の会話力(英会話力)とテストで必要とされる読み書きを中心とした英語力(読み書き英語)とは「別もの」だと言うことです。英会話教室へ行って英会話を学んだからといって、必ずしも英語のテストで点数がとれるようになるわけではありません。

ですから、子どもの英語の塾通いを考えたとき、英会話力をつけさせたいのであれば英会話教室へ、読み書き英語をつけさせたいのであれば学習塾の英語コースへ通わせなければなりません。このように、我が子に身につけてほしい力が身につく教室・塾を選ぶことが大切なのです。

現時点では入試に英語を取り入れている中学はまだまだ一部ですが、これから、有名中学でも導入されていくと考えられます。また、一般入試なら英検5~4級程度、英語に特化した入試なら英検3級以上が一つの目安となると考えられます。これは、中学校1年生から3年生までに学ぶ内容と幅は広いので、目指すレベルに応じた内容が学べる学習塾を選ぶことが大切です。

また、中学受験に英語が本格導入されるのがまだ先の話だとしても、中学校への進学後を考えると、子どもに英語の会話力(英会話力)を身につけさせておきたいところ。こちらは、通塾に余裕がある子、あるいは英語を本格的に学んでほしい子におすすめです。

いずれにせよ、まだまだ、準備する期間はありますので、あせらず目的や子どもの個性にあった教室選び、塾選びを心がけましょう。

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