高校受験/推薦入試・内申書・通知表

英語の内申点を上げる秘訣

高校受験で大切なのが通知表の評定(内申点)。実は、内申点はテストの点数だけで決まっているわけではありません。学習指導のプロで、通知表の付け方に詳しいガイドが、英語の成績(通知表の評定)を上げるコツと、定期テストの点数アップにつながる勉強法を紹介します。

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド

まずは、通知表を見てみよう

手元に通知表がある人は、まず通知表の観点別評価の欄(状況)を見てみましょう。英語では、上から順に、関心意欲態度、表現の能力(話すこと書くこと)、理解の能力(聞くこと読むこと)、知識理解の4つの観点で評価されています。これら4つの観点のA、B、C(地域によっては◎、○、無印など)の組み合わせによって、通知表の「1」~「5」の評定が決まっています。
「ABBB」など、通知表の評定「3」や「4」は、観点の評価(A~C)の組み合わせによって決まる。

「ABBB」など、通知表の評定「3」や「4」は、観点の評価(A~C)の組み合わせによって決まる。

通知表の評定を上げる秘訣は、BやCの観点を上げることです。逆に、通知表の評定を下げたくない場合は、AやBの観点が悪くならないように注意することが大切です。それでは4つの観点それぞれについて、具体的にどのような点に注意したらよいのか、具体的に紹介していきます。

一番上の観点は、授業態度やノート点

関心意欲態度は、授業中の挙手の回数や活動への取り組み方、ノート・問題集の取り組み方などで評価されます。この観点の評価を上げたい場合は、授業中、積極的に挙手したり、活動には意欲的に取り組んだりするなど、コミュニケーションを図ろうとする姿勢を大切にしましょう。また常日頃から、あいさつ(How are you?)、日付(What’s the date today?)、天気(How’s the weather?)やこれらの応答の仕方を、英語で表現しようという意識を持つことが大切です。

二番目の観点は、話すこと書くこと

表現の能力(話すこと書くこと)の観点では、話したり書いたりして表現する力が評価されます。授業では教科書で習った表現を使って自分が話したいことを発表し、ワークシートや問題集では自分が書きたいことを書くようにしましょう。例えば、「call A B(AをBと呼ぶ)」という表現を使って自分ならどんな文を作るか、普段から考える習慣をつけておくと良いでしょう。こちらは、いわゆる正解・不正解がないので、間違いを恐れずに、とにかく英語を使って表現することが大切です。

三番目の観点は、聞くこと読むこと

理解の能力(聞くこと読むこと)の観点では、聞いたり読んだりして理解する力が評価されます。多くの場合、テストでのリスニング問題や長文読解問題が、この観点の評価の対象となっています。問題集を繰り返し解いておくとよいでしょう。ほかにも、授業中、例えば「What kind of TV program do you like?」という先生の口頭での質問、あるいはワークシートの文章での質問に、適切な応答ができることも評価の対象になります。

四番目の観点は、ずばりテストの点数

最後に、知識理解の観点は、小テストや定期テストでの、英単語、熟語、英文法など、知識や理解を問う問題で評価されます。単語や熟語はノートへの書き取りやCDを繰り返し聞くなど、反復練習が大切です。問題集は、あれもこれもやるのではなく、まず解いてみて、そして間違えた問題を中心に間違い直しをして、繰り返し解くことを大切にしましょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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