トヨタ コレオグラフィーアワードでのW受賞、おめでとうございます。
受賞した瞬間のお気持ちはいかがでしたか?
川村>嬉しかったです。でもそれ以前に、最終審査会の2日前にd-倉庫で新作を上演していたのでものすごく疲れてて……。とにかく眠くて、アワードでは本番が始まる前まで楽屋で寝てました(笑)。トヨタ コレオグラフィーアワードに応募したのは今回で二回目です。二年前(前回)に一度応募したけど、そのときは一次の映像審査で落ちてしまって。今回は周りのひとに薦められたこともあり、また出てみようと思って応募しました。一次審査は『へびの心臓』(横浜ダンスコレクションEX2011で最優秀新人賞を受賞したソロ作品)の映像を送りました。
トヨタ コレオグラファーアワード授賞式 (C)bozzo
作品のタイトル『インナーマミー』の意味、由来とは?
川村>タイトルや内容については、出来上がってから“そうだったんだ”って思うことが多くて、そのときはあまりよく考えてなかったような気がします。ダンサーたちと“強い女の人って何だろうね”という話をしていて、いろいろ出たんですけど、コレって答えにはならなくて。“お母さんってどんなひと?”ってみんなに聞いたり、“ウチの母親は、バラエティ見て、月9見て、寝る、みたいなザ・主婦って感じなんだよね”って話をしたり……。タイトルは最終的に私が付けましたけど、自分でも何でコレになったのかなって感じです。
『インナーマミー』 (C)bozzo
プログラムの作品紹介欄にケータイ番号が記載されていましたが……。
川村>あれは私の番号です。自分でもあまり深く考えずに作品をつくっていたので、出来上がったものについて“何でこうなっちゃったんだろうね”ってみんなで一緒に考えたかったんです。だけど、一週間待ってもびっくりするくらい誰もクレームの電話をかけてくれなくて。”もういい!”と思って、iPhoneを解約してウィルコムにしちゃいました。9年くらいずっと同じ番号だったんですけど、ウィルコムにしたら基本料金も安くなったし、余計な時間を画面に費やさなくなったので良かったです。だけど、ひとりも電話をかけてくれなかったのは本当に残念でした。
『へびの心臓』 (C)bozzo