輸入車/注目の輸入車試乗レポート

大胆な面構えのクロスオーバー、ジープ チェロキー(2ページ目)

2代目が日本でも人気だったアメリカンクロスオーバーSUV・ジープ チェロキーが、6年ぶりに大胆で挑戦的なデザインにモデルチェンジ。フィアットのイタリアンテイストも取り入れ、過去とは手を切ったかのような姿で登場した新型チェロキー。その気になる評価は?

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

オフロード派以外にはFFモデルがおすすめ

ジープチェロキー

7本縦型グリルや台形ホイールアーチといったチェロキーのキャラクターはそのままに、流れるようなデザインに仕立てられた

新型チェロキーはFFと4WDを用意する。オフロード走行を積極的に楽しみたいと思うのでないかぎり、FFをおすすめしたい。街中でのハンドリングの軽快さ、高速走行の安定感、とりまわし易さ、どれをとっても、クラス平均点以上レベルにはなっていて、乗りやすい部類に入ると思う。
ジープチェロキー

異国情緒溢れる風景をイメージしたという内装色(ブラック/ブラック&ライトグレー/ブラウン&ブルー)が用意される

パッケージングは、そこそこレベル。室内はお世辞にも広いとは言えない。そこは外観のデザインを重視したということか。もしくは、しょせん欧州Cセグメントベースという割り切りが、ヨーロッパ流に働いたのかもしれない。とにかく、これまた王風スタンダードにインテリアの見栄え質感もそこそこレベル。これはチェロキーの伝統みたいなものでもあるわけだから、笑って許そう。

残念だったのは、せっかく9速ATを採用したというのに、実燃費の良さに貢献しているとは思えないところ。高速走行ではそこそこ伸びる(それでも14~15km/lくらい)が、街中では確実に10km/lを切ってしまう。しかも、9速なのに、変速がさほどスムースでないことも気になった。フィアット謹製2.4マルチエアエンジンのパフォーマンスは悪くないけれども、ミッションとの相性チューニングが、まだまだ煮詰まっていないというところか。
ジープチェロキー

最高出力177ps/最大トルク229Nmを発生する2.4L直4と、272ps/315Nmの3.2L V6を搭載。グループで初採用となる9ATが採用された

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