新型チェロキーはイタリアンテイストも“ブレンド”

ジープチェロキー

6年ぶりにモデルチェンジを果たした4代目。日本では2.4Lエンジンを積むFFのロンジチュード(379.08万円 写真)、3.2Lで4WDのトレイルホーク(429.84万円)とリミテッド(461.16万円)をラインナップする

チェロキーというと、いまだに、2代目のモデルXJを思い出す。80年代半ばにデビューするや、クロスオーバーSUV(乗用車テイストのワゴンクロスカントリーモデル)のはしりとして日本でも人気を博したからだ。特にホンダの系列店が販売ディーラーとして参画し、右ハンドル仕様が300万円切りで売られるようになった90年代半ばには、“最も手軽な輸入車”として、チェロキーに乗ることはブームにさえなった。

その後、モデルKJ、つまりはリバティとなってからは、古くさいジープテイストを意識しすぎたスタイルとなって不評を買い、せっかく築いた日本での高いブランドイメージも低迷してしまう。クロカン風味をもつ、ほどよいサイズの四角いXJワゴンスタイルこそが、日本人にとっての“チェロキー”として心象風景に残されたままになった、というわけだった。
ジープチェロキー(2代目)

1984年に登場した2代目(XJ)モデル。日本だけでなく欧州でも人気を博した

もはや、チェロキーに失地回復のチャンスはないか……。意外なところから救世主が現れた。イタリアのフィアットだ。クライスラーを傘下にいれたフィアットは、ジープブランドの可能性に目をつけ、主力となるチェロキー復活に向けて、その開発コンセプトに大鉈をふるった。そう、それはあたかもその昔、ルノーが多くの株式を握っていたAMC時代に、ビッグサイズの初代チェロキーSJが、比較的コンパクトでユーロテイストの走りをもつXJへと生まれ変わったように……。
ジープチェロキー

ボディサイズは全長4630mm×全幅1860mm×全高1700mm、ホイールベースは2700mm(ロンジチュード)