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お葬式にかける費用も夫婦で考えてみよう!(2ページ目)

保険の見直しやライフプランを作成する際、「万が一の際、お葬式代は賄えるように」と死亡保険に入ったり、支出欄に「葬儀:○○万円」などを予定したりしますが、実際は、お葬式にどれくらいお金がかかるのでしょうか? 今回は、お葬式にかかる費用について考えてみましょう。

平野 直子

執筆者:平野 直子

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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入ってくるお金はどれくらい?

●お香典
お葬式にかかる費用の次に、入ってくるお金についてみてみましょう。入ってくるお金の代表は、お香典です。前出の調査によると、集まったお香典の総額は、全国平均で約87万円だそうです。飲食や返礼品を含めた総支出平均の半分近くをまかなえる可能性がありますが、突然執り行われる葬儀は、来てくださる方の事情もあり、事前に人数を把握するのは難しいと思います。ある程度、希望する葬儀にかかる費用は、預貯金や生命保険などで備えておくと安心でしょう。
鎌倉新書「いい葬儀.comundefined第一回お葬式に関する全国調査」(2013年)をもとにガイド平野が図表作成(クリックすると拡大表示されます。)

鎌倉新書「いい葬儀.com 第一回お葬式に関する全国調査」(2013年)をもとにガイド平野が図表作成(クリックすると拡大表示されます。)


●葬祭費
健康保険に加入していた人やご家族が亡くなった場合、勤務先や自治体などに申請をすると「葬祭費」などが支給されます。
・国民健康保険の被保険者
   :自治体から「葬祭費」として5~7万円(自治体によって異なります。)
・勤務先の健康保険、全国健康保険協会(協会けんぽ)の被保険者
   :「埋葬料」として5万円
・勤務先の健康保険、全国健康保険協会(協会けんぽ)に加入する人の被扶養者
  :「家族埋葬料」として5万円
・埋葬料を受けとれる方がいない場合
  :「埋葬費」として、実際に埋葬を行った方が、実際に埋葬に要した費用(上限・埋葬料5万円)を受け取れます。
●全国健康保険協会(協会けんぽ)HP 「ご本人・ご家族が亡くなったとき」

このほか、勤務先の福利厚生等で、弔慰見舞金などが支給されるケースもあります。職員向けハンドブックなどで、一度確認してみるのもよいでしょう。

●生命保険金
万が一の場合に支払われる死亡保険金なども、お葬式の費用に充てることができます。最近は、保険金請求をしてから振り込まれるまで、それほど日数がかからないと聞いていますが、お葬式費用の支払うタイミングと手元資金のやりくりも大切ですので、契約している保険会社に確認しておくことをお勧めします。また、自分たちが希望するお葬式にかける費用について目安ができたら、本当に必要な死亡保険金の額が変わるかもしれません。この機会に一度見直してみてもよいでしょう。

納得できるラストイベントを実現するために

お墓参りの時にでも、両親の希望を聞いてみようか?

お墓参りの時にでも、両親の希望を聞いてみようか?

納得できるお葬式をしたい、と思っていても、実際「故人が亡くなってから葬儀社を決めるまでにかかった時間」は、「没後2時間未満」という方が最も多く(26.6%)、「2時間以上4時間未満」が19.1%、「4時間以上6時間未満」が6.0%と、半数以上の方が6時間以内に決めています。一方、「生前に故人と葬儀社を決めていた」という方も23.5%いることがわかりました。(鎌倉新書「いい葬儀.com 第一回お葬式に関する全国調査」(2013年)より)

お葬式はまさに一生に一度、しかも最後のイベントともいえるでしょう。ここ数年は、散骨や樹木葬など、様々なタイプのお葬式も登場し、事前に検討したり葬儀会社と契約する方も増えています。元気なうちに検討したいと思っていても、普段は、なかなかこうしたテーマで話す機会がないかもしれません。お盆やお彼岸の季節、お墓参りや法事の際など、ご夫婦やご家族等で少しお話なさってみてはいかがでしょうか。

【関連リンク】
●人生100年時代!?のライフ&マネープラン術
●夫婦で考える生命保険、必要保障額はいくら?
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