ミュージカル/ミュージカル・スペシャルインタビュー

ラスタ・トーマスが語る『Rock the Ballet2』(4ページ目)

バレエを皆に伝わるものにしたい!天才ダンサーのラスタ・トーマスの熱い思いが、バレエの高度な技を使い、ロックやポップス、ヒップホップを踊る新エンターテイメントを生み出しました。『Rock the Ballet2』には大貫勇輔も参加。ラスタにカンパニーを設立した理由、作品への思いや大貫勇輔について、ダンスを始めたきっかけ等を伺いました。

三浦 真紀

執筆者:三浦 真紀

ミュージカルガイド

舞台写真

Bad Boys of Dance『ロミオ&ジュリエット』より。

 

この作品はダンス・ミュージカル=“Dansical”

——あなたの作品はミュージカルに近いように感じます。
僕らはDance musical、つまり“Dansical”と呼んでいるんだ。もし、もっと予算があったら、音楽家をつけて大掛かりに稽古して、ミュージカルにも挑戦したい。僕は振付家のトワイラ・サープとマシュー・ボーンが大好き。彼らの作品はバレエの観客のためだけでなく、ブロードウェイ作品の観客のためだけでもない。皆のために開かれた作品なんだ。『Rock the Ballet2』もそう。普通でもお金持ちでも貧しくても、関係ない。もし作品を見て爆発したい人は誰でもwelcomeだよ。

——ラスタさん、日本は何度目ですか。
15、16歳の時、18~19年前からたびたび来ているよ。そろそろ日本語を話すべきだよね。「スミマセン」。これしか言えない(笑)。

——日本の観客は変化していると感じますか?
日本だけでなく、世界中で少し変わってきていると思う。ダンスやミュージカルの観客だけでなく、スポーツの観客も含めたエンターテイメント全体が。今はいろいろなエンタメがあって、チケット代に10,000円払うのに、ジャンルは問わない。素敵な時間を過ごせればいいわけで、競争が激しくなっているように思う。バレエを観る人はコンテンポラリーも観るし、もっとポップスターがやっているようなアクロバットの踊りも観る。だから、パフォーマンスする側は、何をやりたいのか、より真摯に、はっきりと打ち出さないと。
典型的なダンスファンの観客だって、ベジャールを観て、Kバレエを見て、宝塚も観るでしょ?幅広い選択肢から選んで行くわけで、期待もより高くなる。
僕はスポーツ、バスケットボールやボクシングも好きだよ。若い頃は自分でもしていたけど、今は観るだけ。テニスは自分でもやっているけどね。

——ダンスは毎日トレーニングしているのですか?
「チョット」(笑)。今では僕の娘のほうがよく踊っているよ(笑)。6歳で、学校で初めてのソロ、ブロードウェイミュージカルのナンバーを習っているところなんだ。僕がダンスを始めたのは7歳だから、娘のほうが少し早いね。
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