伝統工芸品と四川の特産品
古き伝統の中に美しさを感じる、これは万国共通の感覚ではないでしょうか?成都「望江楼公園」 ※龍玲氏の作品
民間の中に深く根づいた工芸品には何か人の温かさを感じます。画一的に作られたものと違い、一つ一つがユニークで職人の思いが詰まっているからかもしれません。そんな、温かい手作りの工芸品はお土産に最適です。今回は持ち運びがしやすい、四川のオススメの工芸品5つを厳選し、ご紹介します。
- 中国を表現する切り絵「剪紙(ジィエンジー)」
- ひょうたんを加工し作る中国アート「葫芦画(フールーホァ)」
- 米の上に描く世界最小のアート「米上刻字(ミーシャンカァーズ)」
- 蛋の殻の上に中国を描くエッグアート「蛋殻画(ダンカァーホァ)」
- なつかしい四川の風習を描く「民俗画(ミンスーホァ)」
さらに、工芸品以外のお土産として、ぜひ、試してほしいのが、四川の特産品です。四川で長く愛されている豆瓣醤、四川料理で使う調味料などオススメのお土産を5つご紹介します。
- 四川料理の魂「豆瓣醤(ドウバンジャン)」はピー県産
- 「麻辣(マーラー)」味の決め手、唐辛子と花椒
- 四川でシェアNo1の黒酢「保寧酢(バオリンツー)」
- お茶発祥の地、四川で飲まれているお茶とは?
- 高級白酒の代名詞「五粮液(ウーリャンイエ)」の酒蔵は四川
お土産を買うのも旅の楽しみの一つ。この情報をお土産を渡す際の話のネタに使ってください。
昔にタイムスリップ?「錦里(ジンリー)」で買う伝統工芸品
成都で伝統工芸品を買うなら、「錦里(ジンリー)」がオススメです。明朝、清朝時代の街を再現した「錦里」
全長約350m、幅4mしかない狭い通りには、お土産屋、工芸品、レストラン、お茶屋、カフェなどたくさんのお店がぎっしり。
その中で特に目を引くのが、伝統工芸品を売っている屋台です。今回はこの屋台のお店を中心に伝統工芸品を紹介していきます。
場所:成都市内。錦里は「武侯祠」の横にあります
四川随一の切り絵師が作る「剪紙(ジィエンジー)」
切り絵で描いた龍 ※龍玲氏の作品
イ族、中国民間切り絵師「龍玲」氏
切り絵師「龍玲(ロンリン)」氏。小さい頃から切り絵が好きで、祖母から切り絵を習い、今では四川を代表する切り絵師に。切り絵に携わり30数年。国内外からの取材も多く、今まで香港、日本、アメリカ、フランス、韓国等へ招待され、様々なところで活躍。昔は日本人の弟子もいたとのこと。芸術に完璧ということはありません、芸術が好き、表現が好きという人が本当の芸術家
このお店では彼女の作品が手軽な値段で購入できます。小さい切り絵であれば、10元以内でも購入可能です。運が良ければ、龍玲先生が店に来ていることもあるので、ぜひ、話しかけてみてください。
ひょうたんを加工し作る中国アート「葫芦画(フールーホァ)」
瓢箪の上に中国絵画を描く「葫芦画」
葫芦画家「高大山」氏
どこか仙人のような風貌の持ち主の「高大山(ガオシャンシャン)」氏。元々は中国絵画の画家。密画の画法で書いたパンダは外国使節・賓客の接客の場所としても使われる「人民大会堂」に収蔵されている実力派。キャンパスを瓢箪とし、中国絵画の技術を使い描く。創造は土着文化から来る。
今は、瓢箪の上に描く中国的な芸術に関心を持ち、数多くの作品を作られています。小さい瓢箪は数十元から購入できます。瓢箪は中国ではめでたいものとして、昔から人気がある縁起物。これぞ!というものがあれば、購入してみてはいかがでしょうか?