売れ行き好調物件のキーワードはファミリー
経済の二番底の懸念も薄れ、住宅市場も徐々に売れ行きは回復傾向にあります。特に建売市場は、好調のようで戸建て事業者の業績もかなり良くなっているようです。マンション市場でも、中古マンション価格が底打ち感が強まり品薄になるなど、回復傾向にあります。とはいえ、新築市場の実際の現場を見てみると今年に入り大幅に価格改定をするマンションもあるなど、売れ行きは依然まだら模様です。都心エリアでも既に供給過密になっている新宿区などは、物件毎に売れ行きの明暗が出ています。
そんな中、今の売れ筋になっているマンションのカテゴリーがファミリータイプのマンションです。都心部でも、リーズナブルなファミリータイプのマンションは顕著な売れ行きを示しています。
現在販売中の好調物件『オーベル葛西ベイパークス』(江戸川区)と『アクラス』(江戸川区)。ともに江戸川区に位置する、ファミリー向けマンション。この2物件を例に、今支持されているマンションを考察します。
第1期1次、2次が即日完売 ファミリーが支持の『オーベル葛西ベイパークス』
「オーベル葛西ベイパークス」は、京葉線「葛西臨海公園」駅徒歩13分の地に建つ総戸数135戸の大規模マンションです。23区最大級の葛西臨海公園が身近にあり、西友など商業利便性も充実したエリアに位置します。これまでに第1期1次(2月下旬)、2次(3月下旬)を計68戸販売し、ともに即日完売しています。購入者は、地元江戸川区が60%と高い割合で、30代が約64%で20代、40代と続きます。子供の小さいお子さんがいる方や、将来の子育てを視野に入れたカップル層などを含めたファミリー層が多いのが特徴です。
価格は、第1期が3,690万円~5,390万円(67.67平米~91.83平米、3LDK~4LDK)1期2次が3,390万円~4,290万円(62.02平米~78.74平米、2LDK~4LDK)となっており4,000万円強が中心で、ファミリー層でも手の届く設定です。
評価ポイントは、まず小学校が隣接、中学校が道路挟んで向かいと近い点。江戸川区が子育てに関して様々なサポートをしている自治体であることも高く評価されています。身近に葛西臨海公園(徒歩6分)や総合レクリエーション公園(徒歩10分)など家族で楽しめる魅力ある公園やスポーツ施設も充実しています。こうした点も、ライフスタイルを重視するファミリー層に評価されているのでしょう。
現地を実際訪ねると、遊歩道の整備された木立の美しい街区で、車通りも少なく、安心な暮らしが出来そうです。保育園なども周囲に多いようで、小さいお子様のいる方は、そうした面もチェックしているようです。
ファミリーを意識したプランニングに注目!
同マンションのプランニングは、全戸南東・南西向きの3LDK中心のプランニング。主力タイプは、70平米台です。ファミリーを意識した配慮が感じられます。まず、共用部にはプレイゾーンを一箇所にまとめた「フレックスサロン」を設置。床暖房付のキッズコーナーの横に、「カフェサロン」を設け子供を見守りながらの奥様同士の会話が楽しめます。サロンには、パーティー用のキッチンやキッズライブラリーも設置。住民間の交流の場として賑わいそうです。
専有部は収納が多いのが特徴で、トランクルームや納戸など収納箇所が多く、用途に合わせて使いやすくなっています。設備は、食器洗乾燥機・ディスポーザを標準装備。家事効率を高める設備が充実しています。また、小さい子供がいても調理中に家族のコミュニケーションが取りやすいようにセミオープンカウンターの開放感あるキッチンにしています。
また、セキュリティ面も充実しています。全戸に防犯窓センサーを設置し、外出中でも自宅のセキュリティをチェックできる「留守モードLite」を導入。携帯電話に、子供の帰宅メールを通知したり、来客メール通知や宅配ボックス着荷通知まであり便利です。
エコジョーズや魔法びん浴槽など、省エネへの配慮もあり、掃除しやすいホーローパネルのキッチンや、椅子の収納スペースを確保した洗面化粧台など、暮らしへの細かい配慮もなされています。
最寄の「葛西臨海公園」駅からは東京駅へ13分と都心へのアクセスが良く、トータルでファミリー層が評価しているのかもしれません。
次のページでは、「アクラス」を紹介します。