セクシュアルマイノリティ・同性愛/ゲイライフ

夏のせいかしら ~8月のゲイ目線なミニコラム集~(6ページ目)

大型ゲイイベント満載だった充実の7月も終わり、海やプールが楽しい季節になりました。今月は最新のトピックや、この時期ならではのネタを盛り込んだミニコラム集をお届けします。8月17日(日)にはレインボー祭りでぜひお会いしましょう!

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

  • Comment Page Icon

戦争だば、まいね

阿佐ヶ谷七夕祭り

先日阿佐ヶ谷で開催された七夕まつりのハリボテのひとつ。商店街の方の願いがダイレクトに表現されていて、感動しました

8月といえば、6日が広島、9日が長崎、そして15日が終戦記念日です。戦後70年近く経って、これまで以上に、こうした日の重みが増していると思います。ゴトウは以前、広島で被爆者の方のお話を聞く機会があったり、沖縄のひめゆりの塔を訪ねたり(号泣でした…)、そういう経験しかないのですが、それでも、戦争はもう二度としてはいけないと心から思っています。愛する人たちが殺されていくことに耐えられないからです。

特定秘密保護法、集団的自衛権閣議決定、国連から勧告を受けるほどの人権後進状況…これらはすべて、戦争へとつながることですよね(原爆の日の挨拶がコピペで済まされたことも象徴的です)。先月、街の七夕の短冊に「平和を守ろう」とたくさん書かれていたように、Twitterで若い世代が「安倍マジやめて」「戦争するな」と口々に叫んでいるように、世間の人たちも声を上げはじめています。うちの母親も電話すると「戦争だば、まいね(戦争はダメだ)」と口癖のように言います。

しかし、意外なのは、ネットとかTVの影響なんだと思いますが、ゲイの方の中にも「隣りの国に領土を取られないよう、戦争できる国になるべき」と言う方がいらっしゃることです(今の憲法でも充分自衛できるのに…)。ただでさえ男尊女卑(ヤジやセクハラ)とかヘイトスピーチが横行してる現状で、このままだと(ロシアのように)同性愛者が弾圧されはじめる日が来ないとも限りません。徴兵制ということになれば、真っ先に戦場に送られるのは「独身」の僕らではないでしょうか?

もう一度、「もし日本が戦前のようなファシズムの國に戻ってしまったら…」という想像力をはたらかせて、本当にそうなりたいのかどうか、自分自身に問い直してみてはいかがでしょうか。TVのニュースとかネットの裏サイトみたいなところの情報を真に受けず(洗脳だと気づき)、「戦争したがる人たち」がどのように儲けたり得するのか、ということの方に注視してみたらよいのでは?と思ったりします。

地元・阿佐ヶ谷の七夕まつりや、ゲイシーンのたくさんの素晴らしいイベントを楽しみながら、(8月6日の少女時代の「みんなに愛と平和と音楽を」という広告のように)そういうお祭りを楽しめるのもひとえに平和のおかげよね…と感謝の気持ちでいっぱいになる2014・夏なのでした。
  • 前のページへ
  • 1
  • 4
  • 5
  • 6
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます