キャリアプラン

自己責任をベースとしたキャリア開発の時代へ(2ページ目)

グローバル化された大企業を中心に、日本の至るところで様々な構造改革を強いられています。とりわけ、給料改革-職務給の導入は様々な波紋を投げかけることでしょう。このような時代のキャリア開発で必要な意識とやるべきことを考えていきましょう。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

今こそ、パーソナル・マーケティング発想を

自己を商品として捉え、キャリア開発をする時代が到来しました

自己を商品として捉え、キャリア開発をする時代が到来しました

これからのキャリア開発は会社に委ねるのではなく、自分でまずは将来の目的地を明確化することです。10年後、そこに辿り着くためにはどんな能力を磨き、どんな成果を出すことが求められるかを自分で考え、実行計画を策定し、環境変化に応じての軌道修正を行いつつ、諦めずに貫徹するまで実行し続けることです。

前提として、「自分は商品である」というマーケティング発想をすることが求められます。「商品」ですので「顧客」が求めていることは何か、期待されていることは何かを絶えず思考することが求められるのです。

商品は磨かざれば陳腐化し売れなくなります。(=お声が掛からなくなります。)今という時代を捉え、更には10年後の未来を想像して、時流に合った能力開発を行うことがキャリア開発に繋がっていくものです。

そのためには今のトレンドウォッチングと将来のトレンド予測をして、これまでの蓄積された能力や実績を基にパーソナルビジョンと戦略を策定することが必要でしょう。

商品力を上げるためには、まずは傾聴力である

特に「商品力」を上げるためにはまずは「顧客」の声を聴くことです。ここでいう「顧客」とは社内外を問わず全ての自分の周りの人を意味します。身近な顧客は直属の上司と言えましょう。上司の指示や命令の期待値をきちんと掴むために仕事を受ける際、的確に質問や対話を図ることでイメージ合わせをすることが何よりも重要です。仕事を受ける際の初動で仕事の80%が決まると思います。

優秀な人でもここができていない人は中々評価されず、どんなにエネルギーを注力しても始めからイメージのズレが生ずれば結局のところ評価されません。本人は何故自分が評価されないかと上司や会社に対して悪口を言ったり、悪い循環系に入っていきます。ガイドの私も会社員時代、多くの人を見てきました。

きちんと対話をすることで顧客のニーズを掴むことができ、イメージに合ったものをアウトプットできます。その結果として評価され、その蓄積こそが管理職、経営職への道となっていくのです。

マーケティングには顧客の声に素直に耳を傾けることが大前提です。頭でっかちにならず、松下幸之助氏の「優れた人物に見られる最も重要な資質を掲げるとすれば、それは素直な心だ」という言葉のように、オープンマインドで人の言葉に耳を傾けるということを明日から初心に帰って実行していきましょう。
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