江ノ島の観光名所10選とモデルコース
「江ノ島のおすすめの観光スポットや、遊び場を知りたい」、「デートで江ノ島に行く場合のおすすめは?」など、江ノ島初心者向けに「はじめての江ノ島観光 おすすめ名所10選」をご案内します。記事の最後では、10選を効率よく巡るモデルコースや、おトクなチケット情報などもご紹介します。
【目次】
- 「湘南江の島」駅のルーフテラス
- 新江ノ島水族館(えのすい)
- 江島神社
- 江の島サムエル・コッキング苑とシーキャンドル
- 龍恋の鐘(恋人の丘)
- 稚児ヶ淵
- 江の島岩屋(岩屋洞窟)
- 遊覧船 べんてん丸
- 龍口寺
- 江ノ島-茅ヶ崎サイクリングロード
- モデルコース
- お得なチケット情報
「湘南江の島」駅のルーフテラス
都内から江ノ島へ観光に訪れる人の多くが利用するのが、新宿から小田急で「片瀬江ノ島」駅へアクセスするルートと、JR東海道線で「藤沢」駅に向かい、江ノ電に乗り換えるルートでしょう。江ノ島に向かうには、もう一つ、とっておきのルートがあります。JR東海道線で「大船」駅に向かい、湘南モノレールに乗り換えるルートです。
湘南モノレールは、珍しい懸垂型モノレール。空を飛ぶように走るジェットコースターのような乗り心地と車窓からの眺めは、ほかではなかなか味わえないもの。
この湘南モノレールの終点「湘南江の島」駅は、バリアフリー工事などが進められ、2018年12月に全館リニューアルオープンしたばかり。
「もしかしたら、地上からの高さが日本一高い改札かもしれない」というビル5階の改札を出て、右手の扉の向こうに広がるのは、ルーフテラス。リニューアル工事で新たに設置され、早くも人気の撮影スポットになっています。
富士山がどーんと大きく見えるほか、丹沢の大山や箱根の山々も一望でき、旅の始まりを飾るのに相応しい景色ですね!
さて、江ノ島は?というと、ビルの影に隠れて、お尻がちょこっとだけ見えます。ぜひ、探してみてください。
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■「湘南江の島」駅のルーフテラス
住所:藤沢市片瀬3-15
オープン時間:5:25~23:00
入場料:無料
地図 → Googleマップ
新江ノ島水族館(えのすい)
以前は、水族館というと小さな子供を連れて遊びに行く場所というイメージでしたが、最近は水族館も様変わりしています。「えのすい」こと「新江ノ島水族館」は、3Dプロジェクションマッピングを投影したショーを実施するなど、様々なプログラムやイベントを行い、子供だけではなく、大人も楽しめるレジャースポットとして話題を集めています。
リニューアル10周年特別企画「ナイトアクアリウム」(写真提供:新江ノ島水族館)
「えのすい」の特色は、江ノ島が面する相模湾に棲む海洋生物の展示が充実していること。相模湾は、黒潮(暖流)と親潮(寒流)がぶつかる外洋の近くにあり、日本の近海に住む海洋生物の3分の1以上を見ることができる生命の宝庫なのだそうです。
ダイバーによるショーなども行われる「相模湾大水槽」の中で、マイワシの大群が泳ぎ回るのは圧巻!
また、意外と知られていませんが、相模湾は、深海底(水深200m以上)をもつ内湾として世界的にも有名で、世界中の研究者が調査を行う場所。「えのすい」は、深海の生物たちの展示も充実しています。
見逃してはならないのが、2002年まで運用され、日本周辺の海域で様々な新発見を行った有人潜水調査船「しんかい 2000」の展示。
しんかい 2000
なぜ、「しんかい 2000」が「えのすい」にあるのかというと、「しんかい 2000」の海域別潜行回数をみると、一位が相模湾の318回で、二位の駿河湾の269回を大きく引き離しています。「しんかい 2000」の動体保存の話が出たときに、相模湾のそばにある「えのすい」で保存しなくては!と、手を上げたのだそうです。
そして、「えのすい」といえば、やはりクラゲのイメージ!
クラゲの飼育と研究は、1954年に旧江の島水族館が開館した当初から、もう60年以上行われており、現在は常時、約50種類が展示されています。
クラゲファンタジーホールの球形の水槽「クラゲプラネット」
そのほか、ダンサーとイルカが触れあう、一風変わった人気のイルカショー「ドルフェリア」や、リニューアル10周年の2014年からはじめたシラスの生体展示など、「えのすい」は見所たくさん。
ドルフェリア~どんなときもそばにいるから~(写真提供:新江ノ島水族館)
一度チケットを購入すれば、その日のうちなら何度でも出入りできるので、昼間、生物観察やショーを見て、江ノ島・鎌倉観光や食事を楽しんだ後、夜、また戻ってきて夜の水族館を楽しむなんていうプランもおすすめです。
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■新江ノ島水族館(えのすい)
住所:藤沢市片瀬海岸2-19-1
アクセス:江ノ電「江ノ島」駅、湘南モノレール「湘南江の島」駅から徒歩約10分/小田急「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分
営業時間や入館料など:新江ノ島水族館 営業時間・料金・交通
江島神社
江島神社(えのしまじんじゃ)は、社伝によると、欽明天皇13年(西暦552年)に島の洞窟(岩屋洞窟)に神様をおまつりしたのが始まり。聖徳太子がお生まれになったのが敏達天皇3(西暦574)年ですから、かなり古い歴史があることになります。江島神社は、島の入口近くの辺津宮(へつのみや)、中程の中津宮(なかつのみや)、西奥の奥津宮(おくつのみや)の三社から成り、それぞれ、田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)、市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)、多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)という三姉妹の女神をまつっています。
江ノ島を訪れる観光客に人気なのは、辺津宮境内にある六角のお堂「奉安殿」におまつりされている「妙音弁財天(みょうおんべんざいてん」。安芸の宮島(広島県)、近江の竹生島(滋賀県)と並ぶ日本三大弁財天のひとつに数えられます。
妙音弁財天(写真提供:藤沢市観光協会)
俗に「裸弁財天」ともいわれる「妙音弁財天」は、一糸まとわぬ姿で岩の上に座り、楽器の琵琶を抱いています。弁財天は、もともとはインドのサラスヴァティー川という川の神様で、美しい河川の流れの音から発展して、音楽・芸能の神様になったという歴史があるので、琵琶を持っているのですね。
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■江島神社
住所:藤沢市江の島2-3-8(辺津宮)
アクセス:奉安殿まで、江ノ電「江ノ島」駅、湘南モノレール「湘南江の島」駅から徒歩約20分/小田急「片瀬江ノ島」駅から徒歩約15分
拝観時間:8:30~17:00
拝観料:奉安殿は200円。その他は無料
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江の島サムエル・コッキング苑とシーキャンドル
湘南のシンボル・江の島展望灯台の愛称は「江の島シーキャンドル」。高さ41メートルの展望フロアまでは、エレベーターまたは螺旋階段で登ります。展望フロアからは、西に富士山・丹沢連峰、南に伊豆大島・伊豆半島など360度の大パノラマを楽しむことができます。江の島シーキャンドル(写真提供:藤沢市観光協会)
「シーキャンドル」の周囲には、明治時代に、この地にはじめて植物園を造ったイギリス人貿易商の名前を冠した「江の島 サムエル・コッキング苑」が広がり、当時の温室遺構などが公開されています。
「シーキャンドル」と「コッキング苑」では、年間を通じて様々なイベントが行われていますが、夏のおすすめイベントは8月に行われる「江の島 灯籠(とうろう)」。
「江の島 灯籠」のベスト撮影ポイントは、コッキング苑を出て隣の公園
「シーキャンドル」と「コッキング苑」を中心に島全体に配された灯籠に、日暮れとともに灯がともされ、幻想的な夏の夜が演出されます。
そして、冬のおすすめイベントは、「関東の三大イルミネーション」にも認定されているライトアップイベント「湘南の宝石」。
ライトアップされた「シーキャンドル」や数万個のクリスタルビーズを使用した光のアーチなど、ファンタジックな光の世界が広がる幻想的な冬の祭典は見逃すことができません。
毎年、12月のクリスマスシーズンから翌年2月にかけて、ライトアップが続きます。
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■江の島サムエル・コッキング苑|シーキャンドル
住所:藤沢市江の島2-3
アクセス:江ノ電「江ノ島」駅、湘南モノレール「湘南江の島」駅から徒歩約25分/小田急「片瀬江ノ島」駅から徒歩約20分
営業時間・入場料:江の島シーキャンドル公式ホームページ
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龍恋の鐘(恋人の丘)
江島神社の奥津宮のそばにあるカップルにおすすめのスポットが、相模湾を望む高台「恋人の丘」にある「龍恋の鐘(りゅうれんのかね)」。龍恋の鐘
昔、悪行を重ねていた五つの頭を持つ龍が、天女(弁天様)に恋をし、改心の末に結ばれたという江ノ島に伝わる『天女と五頭龍』のラブストーリーにちなむ場所。ここで鐘を鳴らした二人は決して別れないといわれています。
周囲のフェンスの、おびただしい数の南京錠は、けっして別れない(はずれない)ことを誓い合った愛の証です。
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■龍恋の鐘
アクセス:江ノ電「江ノ島」駅、湘南モノレール「湘南江の島」駅から徒歩約30分/小田急電鉄「片瀬江ノ島」駅から徒歩25分
営業時間:自由
入場料:無料
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稚児ヶ淵
江ノ島の西端の「稚児ヶ淵(ちごがふち)」のあたりには、デコボコの岩場、海蝕(かいしょく)台地が広がっています。海蝕台地である稚児ヶ淵は、磯遊びや磯釣りの名所になっています
この岩場の地形は、関東大震災のときに、海に沈んでいた土地が隆起してできたそうです。岩場には、さまざまな海の生き物たちが暮らしていて、磯遊びや磯釣りを楽しむ人々でにぎわいます。
稚児ヶ淵の夕日(写真提供:藤沢市観光協会)
また、「稚児ヶ淵」は「かながわの景勝50選」にも選ばれている絶景スポット。秋から冬にかけての晴れた日は、左手に伊豆大島、正面に伊豆半島の山々、右手に富士山を一望できます。特に日の出と日没の景観は見事です。
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■稚児ヶ淵
アクセス:江ノ電「江ノ島」駅、湘南モノレール「湘南江の島」駅から徒歩約35分/小田急電鉄「片瀬江ノ島」駅から徒歩30分
営業時間:自由
入場料:無料
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江の島岩屋(岩屋洞窟)
江島神社発祥の地とされる、江ノ島の最奥にある「江の島岩屋(岩屋洞窟)」にも行ってみましょう。波の浸食によってできた海蝕(かいしょく)洞窟で、第一岩屋(奥行約152メートル)と第二岩屋(奥行約56メートル)から成ります。江の島岩屋内部(写真提供:藤沢市観光協会)
古くから信仰の対象にもなってきた岩屋洞窟には、弘法大師が訪れたとされ、また、鎌倉幕府を開いた源頼朝も戦勝祈願に訪れたとも伝わります。
なお、冬のライトアップイベント「湘南の宝石」の実施期間中は、昼間、第二岩屋でライトアップが行われます。岩屋の入口で500円の入洞料を払うと、第一岩屋は通常の拝観、第二岩屋でライトアップが見られます。
■江の島岩屋
住所:藤沢市江の島2
アクセス:江ノ電「江ノ島」駅から徒歩約40分、湘南モノレール「湘南江の島」駅から徒歩約40分/小田急「片瀬江ノ島」駅から徒歩約35分
営業時間・料金など:江の島岩屋(藤沢市観光課・藤沢市観光協会)
地図 → Googleマップ
遊覧船 べんてん丸
江ノ島の入口である「江の島弁天橋」から、歩くと距離がある江ノ島西奥エリアの「稚児ヶ淵」までを、わずか6分で結ぶミニ遊覧船「べんてん丸」。遊覧船 べんてん丸(写真提供:藤沢市観光協会)
短い船旅ですが、海風に吹かれながら、普段はなかなか目にすることができない海上からの江ノ島の姿や、天気のいい日には富士山も眺めることができます。
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■遊覧船 べんてん丸
航路:江の島弁天橋-稚児ヶ淵(どちらからも乗船可能)
船着き場の場所等 → べんてん丸(藤沢市観光課・藤沢市観光協会)
所要時間:約6分
運賃:片道 大人(中学生以上)400円 小人(6歳以上)200円 未就学児無料
運航:不定期運航(人数が集まったら出発する。風の強い日などは欠航するので、運航状況は、当日、下記へお問い合わせください)
運航状況の問い合わせ先
藤沢市観光センター:0466-22-4141
龍口寺
江ノ島の弁天様の夫にあたる五頭龍が横たわってできたという龍口山の麓に建つ龍口寺(りゅうこうじ)。日蓮聖人の「龍ノ口の法難」の物語や神奈川県下で唯一の五重塔などで知られるお寺です。このお寺の境内の高台には、まるでインドにでもあるような仏舎利塔が建っていますが、この仏舎利塔付近からは富士山や江ノ島の海を一望することができます。
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■龍口寺
住所:藤沢市片瀬3-13-37
アクセス:江ノ電「江ノ島」駅、湘南モノレール「湘南江の島」駅から徒歩約3分/小田急「片瀬江ノ島」駅から徒歩約15分
拝観時間:9:00~16:00
拝観料:無料
地図 → Googleマップ
江ノ島-茅ヶ崎サイクリングロード
藤沢市の鵠沼海岸から茅ヶ崎市の柳島海岸までは、およそ8kmほどのサイクリングロードが整備されています。湘南の海風の中をサイクリング、気持ちいいですよ!サイクリングコースの詳細は、下記の記事をご覧ください。
湘南の風と陽光を浴びながら、海辺をサイクリング!
江ノ島を効率よく観光するモデルコース
最後に、ご紹介した江ノ島の観光名所10選を効率よくまわるルートを地図を見ながらご案内しましょう。イラストマップ(江の島片瀬旅館組合)
今回は地図の下の方にある湘南モノレールの「湘南江の島」駅からスタートし、まずは「新江ノ島水族館(えのすい)」へ行きましょう。
その後、「江ノ島弁天橋」を歩いて、江ノ島に渡ります。島に渡ってすぐ、青銅の鳥居をくぐると、土産物屋や老舗の旅館などが軒を連ねる「仲見世通り」です。青銅の鳥居の右手には、江ノ島の天然温泉を利用したスパ施設「えのすぱ」があります。
「仲見世通り」の突き当たりからは、長い上りの石段が「シーキャンドル」などのある山頂まで続きます。
ここで力を発揮するのが、「江の島エスカー」という全長106メートルの屋外型エスカレーター。頂上まで石段を上っていくと約20分かかるところ、エスカーならわずか4分でアクセス。
エスカーは3区画にわかれているので、全区画を利用することもできますし、区画ごとに利用することも可能です。江島神社辺津宮、中津宮のお参りも忘れずに!
さて、頂上に着いたら、「サムエル・コッキング苑」と「シーキャンドル」へ。展望台からの海の絶景を楽しみましょう。
次は、江島神社奥津宮を目指して江ノ島の西の方へ進み、奥津宮の南側の小道を2分ほど行くと、「龍恋の鐘」があります。
江ノ島名物「江ノ島丼」。特製の出汁で煮た刻んだサザエの身を卵で綴じたアツアツのどんぶり
奥津宮周辺は、磯料理のお店が何軒かありますので、お昼を食べるのに最適。お昼を食べ終えたら、江ノ島の西の端にある「稚児ヶ淵」と「江の島岩屋」を観光。
そして、帰りにおすすめなのが、「稚児ヶ淵」に船着き場のあるミニ遊覧船の「べんてん丸」。
海上からの江ノ島の景色を楽しみながら、「江ノ島弁天橋」まで戻ることができます。短い船旅を終えたら、あとは龍口寺をお参りするもよし、サイクリングを楽しむのもよしです。
おトクなチケット情報
■江の島1dayパスポート eno=passエスカーを利用される場合、『江の島1dayパスポート eno=pass』を購入すると、とても便利でおトク。このパスを購入すると、エスカーと、江ノ島島内の人気スポットが、一日何回でも出入り自由になります。
■新江ノ島水族館 年間パスポート
わずか2回分の入場料と同じ値段で、一年間、何度でも入場可能な『新江ノ島水族館 年間パスポート』。館内ショップや近隣のレストランの割引もあるので、かなりおトクです!
■モノレールdeえのすい
湘南モノレールと新江ノ島水族館を利用するなら、『モノレールdeえのすい』がとてもおトク。モノレールの一日乗車券と「えのすい」の入場券のセットが割引価格で購入できます。
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