第二位 オーティス・レディングの熱唱で有名な「トライ・ア・リトル・テンダネス」アン・バートン 「バラード&バートン」より
バラード・アンド・バートン
1932年にイギリスのレイ・ノーブル・オーケストラによって演奏され、その翌年にはアメリカでビング・クロスビーに取り上げられ、スタンダード化した曲です。
それでも、やはりこの曲と言えばオーティス。1967年にヨーロッパツアーした時のヴァージョンは鳥肌もののすごさです。オーティスそのものと言って良いほどの代表作です。
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Live in London & Paris
その難曲を、しっとりと大人の風情で、自分の手元に引き寄せたのがオランダのアン・バートン「バラッズ&バートン」の名唱です。
ピアノのルイス・ヴァン・ダイクの趣味の良いイントロから、静かに歌いだすアンの存在感は、際立っています。途中入るテナーサックスのオブリガードも効果的。いつの間にか、この曲の元来持っているセンチメンタルな甘いムードに気付かされます。
非常に臨場感のある録音も素晴らしく、小さなライブハウスで、グラスを傾けて聴いているかのようなリラックスした名演です。
オーティスとアン、まったく個性の違う歌い手ですが、どちらも曲の持っている良い面をそれぞれの方法で引き出し、聴衆を酔わせる特別な力を持った名シンガーと言えます。
次のページではいよいよ全米ポップスNO.1にも輝いた名曲、第一位の登場です!
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