留学にかかる費用、備え方は?
大学生などは現地でアルバイトをする人もいるよ!
留学には、渡航費、滞在費、授業料、食費、現地でのお小遣い、保険料、手続き費用などがかかります。例えば語学留学の場合、国別の平均費用(授業料+滞在費)は下の図表のようになっていますが、滞在する国や留学期間、授業の回数などによっても、金額が大きく異なります。
留学ジャーナルHPをもとにガイド平野が図表作成
留学制度がある高校等に入学する方法も
中高一貫の私立学校などの中には、交換留学制度に力を入れている学校や、希望者が夏休みを利用して1カ月ほど海外の提携学校に語学留学したり、学期単位で留学できる学校もあります。特に夏休みを利用した短期語学留学は、同じ学校の生徒や先生と一緒に留学することができるので、初めてでも安心、という声を聞きます。こうした学校への入学を希望する場合は、中学から受験という可能性も高くなりますので、例えば「子どもが小学校4年生頃から受験準備開始」「私立中学・高校の学費を準備する」「高校○年の時に短期留学費用○万円」などをライフプランに盛り込むとよいでしょう。海外留学奨学金を利用する
留学費用は金額も大きいので、少しでも節約したい、と思う気持ちもあるかもしれませんが、学校のカリキュラムや現地での暮らしなどを考えると安心・安全・信頼を選びたいもの。そこで活用できるのが、日本学生支援機構や留学プログラムの主催団体、自治体などが実施している海外留学奨学金制度です。返済が不要な「給付型」と返済が必要な「貸与型」とがありますが、応募資格や給付内容は、実施団体によって、さまざまです。中には、募集が年に1回のものや学校の成績・語学力が問われる場合もあります。語学力の補強のために国内で語学学校などの費用がかかる場合もありますので、早めに情報収集を始めましょう。●独立行政法人日本学生支援機構「海外留学奨学金検索サイト」
希望する課程(高校生以下、語学学校など)や国・地域、専門分野を選択すると、該当する奨学金制度を検索することができます。
複数の可能性をライフプランに反映させてみよう
「親子留学もあるらしいのよ!」「子どもが小学校に入ったら、そういうライフイベントも追加してみようか!」
その場合は、1年分学費を多く用意する必要が出てきます。まずは、どのような留学を希望するのか、帰国後の進路も含めて想像を膨らませて、予算を盛り込んだライフプランも作成してみることをお勧めします。
数年前、商社などで海外駐在を希望しない若い社会人が増えていることが話題になりました。一方で、日本で働く外国人は増加傾向にあり、英語で会議等をする企業も増えています。SNSなどを見ていると、日本語と外国語の両方で書き込みをして、外国の方とコメントのやりとりをしている方もよく見かけます(かっこいいです!)。国としても、グローバル人材の育成を重視し、2020年までに留学する若者の倍増を目指すとして、平成26年度に「トビタテ!留学JAPAN」を立ち上げ、留学促進キャンペーンを行っていますので、今まで以上に留学をしやすい環境になるかもしれませんね。
独立行政法人日本学生支援機構では、HPで海外留学に関する情報を発信したり、海外留学フェアなどでセミナーを開催しています。また、民間の留学サポート会社などでも、セミナーやカウンセリングが行われています。留学関心がある方は早めに情報収集を始めることをお勧めします。
●独立行政法人日本学生支援機構「海外留学情報ページ」
留学準備や基礎情報のほか、留学奨学金を検索することもできます。
●留学ジャーナル
短期留学から大学院留学まで、目的・年代・国別にプログラムや大まかな費用について調べることができます。
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