イベント概要
今回の「全日本フラワー&ガーデン選手権」は、このほど岩手県に誕生した日本最大級のガーデニング公園「フラワー&ガーデン森の風」を会場に、2014年7月26日(土)~8月10日(日)の16日間開催されるイベントです。コンテストは「花と緑で東北にたくさんの笑顔を」をテーマにしたコンセプトデザインの事前審査を経て、アーティザンガーデン部門8作品とアーバンガーデン部門10作品が出展、部門ごとに競われました。
審査員は、本場英国で最も歴史のあるチェルシーフラワーショーの審査員・Bob Sweet氏(イギリス)、国際的なショーで数多く受賞しているガーデンデザイナー・John Cullen氏(アメリカ)、シンガポール国営公園ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ所属デザイナー・Marziah binte Haji Omar氏(シンガポール)、そして日本からはチェルシーフラワーショー金賞受賞歴を持つ石原和幸氏という、そうそうたるメンバー!採点もチェルシー方式で行われ、総評として非常にレベルの高い作品が集まり、各賞の決定にはかなり時間がかかってしまったとのことでした。
それではさっそく、その気になる出展ガーデンの数々を、コンテスト結果順に画像たっぷりでご紹介しましょう!
アーティザンガーデン部門 佳作
アーティザンガーデンは、幅5m×奥行き5mのスペースに職人の技術の粋を集めた庭を創出します。(各賞ごとに団体企業名、作品タイトルの順に紹介)・武原造園(石川県)“「綺羅」時わすれの庭”
遠く石川県からの出展は、デッキやベンチに特産の能登ヒバを使用。コンセプトに盛り込まれたように、誰もが「日本の夏だよね~」と感じるような作品に仕上がっています。
・エクステリア モミの木(岩手県)“蝶々の楽園”
地元岩手県花巻市からの出展コンセプトは、蝶の舞う癒しの庭。
画像では隠れてしまっていますが、左手には無造作に虫取り網と長靴が置かれ、蝶を追いかけて過ぎていく子どもの夏を想起させます。
アーティザンガーデン部門 銅賞
・風林造園(広島県)“曲翠の庭”こちらも、はるばる広島県からの出展。美しい曲線を描く二種類の竹垣が印象的な庭です。
画像右手と背景に見える壁は、別作品のものになります。こういったオープンスペースではうまく借景となる場合もありますが、背景や側面の処理は悩みどころの一つですね。
・(有)室橋造園(新潟県)“自然に還る庭 -return to nature-”
庭に高低差を設け、自然素材で組み上げたダイナミックな作品。
このような角地では二方向から眺めることが可能となりますが、その分側面の作りこみも必要になるので苦労されたと思います。
・(株)貝塚造園+Tilde(神奈川県)“Tilde「~」”
作品タイトルの「~」の形に「導き」や「出発点」というキーワードを思い描いたというチーム。Tilde(チルダ)に様々な思いを込めた今回の作品、階段の先に何があるのかは見る人次第でしょうか。
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