司法書士試験/司法書士試験・勉強法・対策

過去問を解くだけでは合格できない司法書士試験(3ページ目)

司法書士試験は、過去問を解くだけでは、過去問知識さえ正解できるようにはなりません。では、どうすればよいのか? その方法をご説明します。

松本 雅典

執筆者:松本 雅典

司法書士試験ガイド


具体的な方法

それでは、テキストの記載自体を思い出せるようにするには、具体的にどのような勉強法を採る非強があるでしょうか。以前勉強における「インプット」「アウトプット」とは?という記事に記載したものが1つの方法なのですが、今日のテーマは「過去問」ですので、過去問を用いた方法をご紹介します。私がお薦めする過去問学習方法は、以下のものです。

まず過去問を解く際に、「ポイントと思われる箇所」に下線を引く。そして、その下線を引いた箇所が、講義で講師がテキストに下線を引いた箇所と同じかを確認する。

単純な方法ですが、これが「単に過去問の正誤を判断しているのではなく、テキストの内容を正確に思い出せている(=形を変えて出されても応用が効く)」ということの確認となります。もちろん、一字一句は無理ですが、ほとんど同じであれば、テキストの内容を正確に思い出せているということになります。

下線の箇所が不足していても、多すぎても、ダメです。下線の箇所が不足していると、ポイントを拾えていないことになります。下線の箇所が多すぎると、ポイントがわからず手当たり次第下線を引いていることになります。

実際にどのように行うかをご紹介します。先ほど挙げた平成6年度の問題の例でやってみましょう。

平成6年度過去問

平成6年度過去問



このように過去問を解いた際に、ポイントと思った箇所に下線を引きます。そして、それがテキストに下線を引いた箇所と一致しているかを確認します。


テキスト

テキスト



このように一致していれば、知識が身についているということになります。


この方法を用い、問題の“元”を思い出せるようになって下さい。
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