コタキナバル/コタキナバルの観光・アクティビティ

東南アジアの名峰を制す!キナバル登山<準備編>

近年の登山ブームで日本からも多くの方が登りにくるキナバル山。登山道や山小屋も整備されており、海外登山デビューには最適の山です。でも日本の山とは環境も登山システムも違うのでわからないことも多いはず。キナバル登山を計画するにあたって、ぜひ知っておきたい情報や登山に必須の山小屋予約方法をご案内します。

今村 志帆

執筆者:今村 志帆

コタキナバルガイド

世界遺産、キナバル山に登ろう!

ピーク

山頂ロウズピークから眺める雲海とセントジョンズピーク。頂上を目指す登山客の姿が見えます

近年の登山ブームで海外登山も注目を浴びるようになり、マレーシア最高峰で、多くの登山家を魅了してきたキナバル山もじわじわ人気上昇中。

標高4095mで富士山より高い山ですが、山小屋や登山道、ガイドなどの登山システムが整っており、登山初心者でも登りやすく海外登山デビューには最適な山といえます。

一方で、比較的自由に入山できる日本の山と違って、世界遺産かつ国立公園でもあるために、人数制限や入山登録、登山ガイド同伴の義務など、登山に参加する上での多くの決まり事が存在します。

そういったことをふまえ、キナバル登山の予約を中心とする<準備編>、そして登山当日の装備や流れなどの<登山編>の2部に分けて、これからキナバル登山を計画される方必読の登山情報をまとめて紹介します。

キナバル登山についてのよくある質問

Q 登山に必要な日数は?

最低一泊二日は必要。各人の体力やペースによりますが、基本は朝手続きを済ませて登り始め、午後に7合目の山小屋到着。休憩、夕食、仮眠をとって午前2時起床。まだ暗いうちから頂上目指して登山を再開し、頂上で朝日が昇るのを見て下山するという流れです。

登山当日の朝コタキナバルを出て公園本部に移動することは可能ですが、移動に2時間弱かかるので、出来れば登山前日に公園本部まで移動して周辺の宿泊施設に泊まっておきたいところ。体力も温存できますし、標高の高さに体が慣れて高山病になりにくくなります。

Q 登山のベストシーズンは?

乾期といわれる3~8月の方が雨期といわれる9~2月よりも雨に降られる確率は低くなります。しかし近年あまり雨期乾期の差ははっきりしなくなっており、天候はその日の運次第です。基本的に山小屋の予約は一年中いっぱいで取りにくいので、シーズンは気にせず、予約がとれるときに登りましょう。

Q 何歳から登れるの?

キナバル登山には決められた年齢制限はありません。過去には0歳9ヶ月のお子さんをおぶって登られた方もいますし、自力では7歳~83歳の方が登られています。ただ体力や階段状の登山道の段差の高さを考えると、最低でもお子さんは10歳以上になってからの参加をおすすめします。

Q 予約なしでも直接キナバル公園に行けば登れますか?

キナバル山は一日に登れる登山人数が決められており、山小屋の予約と連動しています。まずは山小屋の予約が必要だと考えてください。日本で予約がとれなくても直前でキャンセル空きが出る場合もありますので、キャンセル待ちの場合は直接公園に行くのではなく、まずコタキナバル市内の予約オフィス「ステラサンクチュアリロッジ」に行って確認しましょう。

それでも予約がとれなかった場合、実は1日4グループまで限定で日帰り登山枠というのがあることにはあります。ただし山小屋と山頂の間にあるチェックポイントを正午までに通過しないと頂上には行かせてもらえません。朝7時から登山を開始したとしても正午までにチェックポイントまで登るのはかなりの難業。登頂を目指す場合、現実的な体力と時間の制約を考えると、よほど超人的な体力を持つ人でない限り日帰り登山は難しいと言えます。

>>キナバル登山計画の肝である山小屋予約について、次ページで詳しく説明します

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