オートキャンプ初心者がするべきキャンプの準備
今年こそオートキャンプデビューだ!
オートキャンプ初心者にもおすすめのキャンプ場は?
オートキャンプはさまざまな専用の道具で快適になる
あまりにもロケーションにこだわりすぎるのはおすすめできません。というのも、たとえば夏休みの時期は高速道路も混むし、キャンプ場はどこも大混雑。すばらしい環境を求めて遠くまで行こうと無理すれば、それこそ移動だけでぐったりつかれてしまいます。しかも着いたキャンプ場が人であふれていたとしたら……。
オートキャンプは現地についてからが大仕事の連続。というかそれを楽しむ遊びです。キャンプ場へ到着する前にへとへとになってしまい、ついたらすっかり夕暮れ時では大変! 遅い時間から設営をしたり、炭をおこすなんてビギナーには難しすぎるのです。
そこで、まずは近場のキャンプ場に行くのがおすすめ。片道1時間程度でいける場所ならベストでしょう。環境的にはものたりなくても大丈夫。日が暮れてしまえば風景は見えません。多少混雑していても、むしろそのほうが安心感にもつながります。行き帰りのスケジュールも立てやすく、余裕をもって行動できるのでかえってオートキャンプが楽しめますよ。
ではどこに行けばいいか。オートキャンプ場を調べるサイトを下記にピックアップしましたから参考にしてください。
日本オートキャンプ協会
キャンプ場どっとこむ
また、「予約不要のキャンプ場の選び方&おすすめキャンプ場3スポット!」も参考にしてみてくださいね。
目指すキャンプ場が決まったらまずは連絡します。そのときに確認することは
1 日程や人数と到着時間
ほとんどのキャンプ場ではチェックインとチェックアウトの時間が決まっています。キャンプ場によっては管理人が常駐せず、決まった時間以外は対応できないこともあるので注意が必要。
2 オートキャンプができるかどうかの確認
つまりキャンプサイトに車が横付けできるかどうか。オートキャンプ不可のキャンプ場ではリヤカーなどで駐車場からキャンプサイトまで道具を運ぶことになります。
3 設備の確認
トイレは水洗か、お風呂あるいはシャワーの施設があるか。無い場合は近隣に同様の施設があるか。女性や子どもが一緒の場合は大切なポイントです。生理現象をがまんしなくてもいいように、できるだけ清潔な設備のあるところをチョイスしましょう。また、携帯電話の電波状況も聞いておくといいでしょう。
4 レンタルグッズや売店の確認
キャンプ道具はもちろん、MTBやカヌーなどアウトドアアクティビティのレンタルアイテムの確認と売店で手に入る消耗品、特にガスボンベやガソリン、ランタンのマントルなどがあるかをチェック。
5 料金
通常の場合車1台の入場料と人数分の料理という設定が多い。
オートキャンプに必要な道具
オートキャンプとは自然の中での衣食住。食べて、飲んで、寝て、くつろいで、つまりキャンプ場に居心地のいい住処をつくるイメージで、持って行く道具を考えましょう。とは言っても、とにかく最初はうっかり忘れ物が多いもの。それだけにキャンプ場の売店やレンタルグッズのアイテムは事前チェックが必要です。さて、アウトドアショップに行けば選ぶのに困ってしまうほどのオートキャンプ道具があふれています。基本の道具はもちろんのこと、絶対必要とは言えないアクセサリー類も、かゆいところに手が届く充実ぶりです。しかし僕はあまり便利な道具をたくさん持って行くことをおすすめしません。
それはなぜか?
「すべてがあることを楽しむ」のではなく、「ないことを楽しむ」のがキャンプです。ないことを、不便を楽しむ。工夫して快適にする。例えば以前、僕は箸を忘れてしまったことがあります。そんなときは落ちている木の枝を拾ってきてナイフで成形して箸をつくりました。つくっているうちにだんだん楽しくなってきてついでにスプーンやお玉とかほかものもまでつくってしまいました。つまり、そんな不便や不具合を克服しているうちにそこから遊びが発生するのがオートキャンプの醍醐味なのです。なので、もちろん道具は揃っているにこしたとはありませんが、あまり堅く考えずにいきましょう。
オートキャンプの持ち物チェックリスト
レンタルなども上手に活用して徐々に道具を用意するのもいい方法
- テント
はい、キャンプですからこれは必要。でもバンガロー泊なら不要です。 - タープ
手に入ればぜひ。屋根がわりですからあれば雨天や強烈な日差しの下でも快適に過ごせます。ただし張るのにはコツがいるので最初は時間がかかるかもしれません。 - ペグ、ハンマー
ペグは地面にテントやタープを止めるための杭のようなもの。多くの場合、テントやタープに付属していると思いますが最近は100円ショップにも売っているので多少予備があると心強いです。ハンマーはペグを打ち込むためのもの。家にある金槌で十分。 - 細引き
ロープです。僕は3mm×10mを2本車に積んでいます。テントやタープの補強から洗濯物を干すときまでなにかとロープは重宝します。防災袋にもいれておくと便利です。ただし防災避難用も兼ねるなら5mm以上ないと人間の体重を支えるには不向きです。 - テントマット
テントの床に敷くものです。これのあるなしで格段に寝心地がかわります。アルミ蒸着シートタイプやエアを入れるタイプがあります。 - シュラフ
寝袋。春から秋に使える3シーズン用の2,000~3000円程度でも十分。このレベルでも2枚重ねれば冬でも使えないことはありません。身体にフィットするタイプのマミー型とゆとりのある封筒型があります。マミー型の方がしまったときコンパクト。 - テーブル&チェア
机と椅子です。これがあるかないかで文明人か原始人かくらい文化度が変わってきます。ぜひ用意しましょう。車に積み込みやすいコンパクトに収納できるものがおすすめですが、よくホームセンターで見かけるテーブルと椅子がワンセットになってつながっているタイプより、セパレートタイプがおすすめ。 - バーナー
ストーブともいいます。コンロのことです。ひと口タイプのシングルバーナーとふた口タイプのツーバーナーが一般的。当然ツーバーナーの方が効率的に料理ができます。ホワイトガソリンを燃料にするものとガスカートリッジを燃料にするタイプがあり、ガソリンのほうが火力が強く、寒さにも強いですが、着火するときにポンピングという加圧作業が必要で火力が安定するまで時間がかかるなど慣れが必要になります。なのでビギナーならガスが断然おすすめです。家庭用のカセットコンロのガスボンベを使用するものもありますが火力が若干弱めです。専用のスタンドもあると便利でしょう。 - ランタン
夜のキャンプサイトを照らすものです。ストーブ同様燃料がホワイトガソリンのもの、ガスカートリッジのものが主流でしたが近年はLED電球のものが非常に明るく手軽でおすすめです。予備の電池も忘れずに用意していきましょう。ガソリンやガスタイプを使用する人は発光体となる「マントル」は運搬中等に壊れやすいので予備を必ず持って行きましょう。 - 懐中電灯
夜にトイレまで歩いて行ったり、水場に行く時などあれば重宝します。 - 着火用ライター
忘れるとバーナーや炭に火がつきません。できれば予備も。 - 革手袋
火器を触るときや焚き火のときに不可欠。化学繊維の手袋は火が燃えうつる恐れがあるので注意。 - バーベキュー用コンロ
炭火で野外料理を楽しむならぜひ用意したい。 - 炭
現地でも販売されていることが多いですがホームセンターなどで調達しておくほうが割安。 - 着火剤
炭を使うなら着火剤を用意。ゲルタイプ、紙タイプなど様々あり。 - 古新聞とウチワ
古新聞は焚き火のスターターに使えるし、シュラフの中に入れればいざというときの防寒にも。ウチワは火おこし用。 - クーラーボックス
氷を入れて冷蔵庫がわりにします。4人で行くなら50L程度の容量がおすすめ。 -
食器皿、カップ、ボウルを人数分+食材下準備に使えるよう予備用にいくつか。プラ、琺瑯、アルミ、チタン素材など。使い捨ての紙皿は極力使わない。
- カトラリー
箸、フォーク、スプーンを人数分。意外と忘れがち。 - フライパン、鍋
自宅で不要なものでもいいが専用のものは複数のアイテムが入れ子になって収納性が高く便利。アルミ、ステンレス、チタン製が中心。フッ素樹脂加工なら油の使用を最小限にできる。 - ナイフ
これは絶対に持っていたいアイテム。料理はもちろん、木を削ったり、ロープを切ったり、エマージェンシーにも使える。ペンチやドライバーも一緒になったマルチプライヤーと呼ばれるタイプもおすすめ。 - ナタ
拾って来た枯れ枝を薪にしたり、持っているとアウトドアでも活動の範囲が広がるアイテム - まな板
わざわざ持っていかなくても牛乳パックを開いたものなどで代用可。 - ラップ
使いかけ、食べかけの食材等をクーラーにしまったりするときに。 - アルミホイル
持っているとなにかと使える。包んで蒸し焼きにするなど調理器具としても使えるし、くしゃっと丸めれば金タワシがわりにも。 - キッチンペーパー
食器をふいたり、なにかと便利。 - トイレットペーパー
ティッシュペーパー代わりに。 - 消毒用アルコール
シュッとひとふきするだけで安心。特に手洗いに。 - スポンジ、タワシ、洗剤、ゴム手袋
洗い物用。洗剤は煤が着いて黒くなるので複数用意。洗剤は界面活性剤不使用のものを指定するキャンプ場もあるので生分解可能なものを。 - ポリタンクあるいはジャグ
水場が近くにあってもポリタンクに水を入れてテントサイトにあると快適さは格段にアップ。食器をすすいだり、手を洗ったりが気軽になる。蛇口つきのものがおすすめ。 - ゴミ袋
キャンプのゴミは自宅持ち帰りが原則です。 - ジッパーつき保存袋
生ゴミ等はここに入れて密封すれば帰りの道中も臭いません。 - 雨具、傘
以前の記事「雨の日のキャンプを楽しむための10の鉄則」をご参照ください。 - ファーストエイドキット
絆創膏、日焼け止め、消毒液、包帯、綿棒、虫除け、抗ヒスタミン軟膏、日頃飲みつけている薬など。 - カラビナ
ワンタッチでカチャっとはまる金属製の連結機具。クライミング用の本格的なものは不要。100円ショップ等にある簡易なもので十分。ランタンやタオルなどを吊るしたりなにかと便利。複数個あるといい。 - 布ガムテープ
これもあるとなにかと便利。テントや衣類が破れたときの応急補修から、骨折したときに添え木と身体をつなぐ救急用まで幅広く役立つ。 - サンダル
テントからのちょっとした出入りのときにあると便利。
ざっとこんな感じですが、すごく多い!と感じますか? もちろんすべてを最初から揃える必要はありません。実際にオートキャンプを楽しむ中で「これは必要」「これは不要」と自分のスタイルに合う道具をみつけていくといいと思います。
オートキャンプ当日のスケジュールの立て方
行く場所も決めた、道具も揃えた。次にやるべきはキャンプ当日のスケジュールを立てることです。特に食事の献立や予定は大切。過不足なく食材を準備するためにも 出発した日の昼、夜。翌日の朝、昼の食事のプランを立てておくことをおすすめします。ポイントはすべてに手間をかけたり、日持ちしない生鮮食品が必要な献立としないこと。保存のきく食材やそれを使ったメニュー、またせっかくですからご当地のおいしいものを食べる外食もプランに組み込めば食材をムダにしたり、食事の準備と後片付けに追われる残念なことにはなりません。
ハイキングコースなどキャンプ場の側にはアウトドアスポーツのフィールドの宝庫!楽しまなきゃ損
9:00 荷物の積み込み完了
9:30 出発
10:00 途中のスーパーや道の駅にて食材調達
12:00 渋滞も見込んだスケジュールで余裕で到着。チェックイン
13:00 キャンプサイトの設営完了
14:00 用意して来たおにぎりなどで軽食をとったあと近辺を散策
16:00 キャンプ場近くの温泉へ
17:00 夕食の準備をのんびりスタート
18:30 夕食
20:00 夕食後ののんびりタイム。小さな花火などをしても
22:00 テントに入って就寝
5:00 起床 早すぎると思うかもしれませんがキャンプ場は早朝が気持ちいいのです
6:00 朝食準備
7:00 朝食
8:00 シュラフなどをテントからだして日に干す
9:00 撤収開始
10:00 積み込み完了。チェックアウト
11:00 キャンプ場近くの名所などをめぐりつつ家路に
16:00 自宅着。後片付け
ざっとこんな感じです。ご覧いただくとわかるとおり1泊のキャンプはあっという間。かなり慌ただしいので、スケジュールが許すならぜひ2泊!存分に自然を満喫してください
ここまでいろいろ書きましたが、あらゆるアウトドアスポーツのなかでももっとも簡単で初心者でも楽しめるのがオートキャンプです。あまり難しく考えず、気楽にトライしてみましょう!!
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