雨の日でもキャンプを楽しむ方法とは

雨

 

日本でアウトドアレジャーを楽しもうと思うなら、雨といかに付き合うか?雨をどう克服するか?は絶対に避けて通れない問題です。なぜなら日本の平均降雨日数はなんと126日(2013年総務省統計局)! つまり3日に1回は雨。このデータを見ればオートキャンプに出かけるとき、雨に備えた格好や持ち物を準備するなど、雨対策が不可欠だということがおわかりいただけると思います。

ではどうすれば雨の日を快適に過ごせるのか?そして楽しめるのか?10の鉄則をお届けします。
目次
  1. レインウエアにはお金をかけるべし
  2. 雨の侵入を防ぐためレインウエアは正しく着用すべし!
  3. テントの防水のキモはスプレーよりも張り綱と心得るべし!
  4. 雨のキャンプを楽しむためにタープは手に入れるべし!
  5. それでも傘は必ず用意すべし!
  6. 雨ならではの楽しみ方を見つけるべし!
  7. じつは楽しい!あえて雨にうたれてみるべし!
  8. 撤収するときは順番が大切。クーラーボックスとゴミ袋を上手に活用するべし!
  9. 絶対無理は禁物!川沿いは要注意!
  10. 着替えとタオルはたっぷりと用意するべし!

その1 レインウエアにはお金をかけるべし

レインウエアを着用した男性

防水透湿性素材のレインウエアを選ぼう

こういうと身もフタも無いと思うかもしれませんが実際そうなのです。キャンプ場でときおりコンビニエンスストアで売っているビニールカッパを着ている方を見かけることもありますが、まずは雨具を見直すことで雨の日の快適さは格段に違うということを理解しておいてください。日常生活で雨除けというと傘が一般的ですが、アウトドアシーンでは傘はあまり役に立ちません(ただし不要なわけではありません。それについては後述)。雨は上から落ちてくるイメージですが実際は風によって斜めから、横から、そして地面に跳ね返れば下からも容赦なく打ちつけます。そこで、まずは全身をしっかりカバーできるアウトドア専用のレインスーツを手に入れましょう。

アウトドア専門店に行けばさまざまなレインウエアがあり、値段も様々。その違いはどにあるのでしょう?

答えはズバリ素材の違いです!

ディスカウントストアに売られているような3000円前後のビニール製のものは透湿性がない素材のため、身体が発散する水蒸気を外に逃すことができず蒸れてしまいます。雨が中まで侵入せずとも自分の水分で衣類がぐっしょり濡れてしまうのです。また、ファスナーや袖口のつくりがあまく、そこから雨が侵入してくることもあります。重く、そしてかさばるので収納性もよくありません。

選ぶなら、防水透湿性のある素材で作られたレインウエアをセレクトしたいところ。最も有名なのは「ゴアテックス」という素材で、もっとも防水性、透湿性が高く快適です。しかしこうして信頼性が高いぶん高価。レインウエアでも3万円近くするものもあります。しかしそのぶん本格的な登山にも対応した機能性が魅力です。

とはいえ、オートキャンプ中心で使用するならばそこまでのスペックは必要ありません。1万円~1万5000円前後で手に入る「エントラント」や「ハイドロブリーズ」「ベルグテック」等、各メーカーがそれぞれ防水透湿性をうたってリリースしている素材を使用したレインウエアがおすすめです。防水性や透湿性についてはカタログ数値的にも、実際の使用感も、ゴアテックスと比べて遜色のないレベルに近づいています。このクラスになるとレインフードも立体デザインでドローコードも装備。しっかり雨の侵入を防げるようになっていたり、袖口のベルクロテープ、ファスナー部分からの水の侵入を防ぐ形状やデザインになっています。これならまず間違いなく雨のオートキャンプが楽しくなるでしょう。

素材 ビニール製 ゴアテックス エントラント ハイドロブリーズ ベルグテック
価格帯 3000円前後 3万円近いものも 1万円~1万5000円前後 1万円~1万5000円前後 1万円~1万5000円前後
特徴 透湿性がないため、身体が発散する水蒸気を外に逃すことができず蒸れてしまう もっとも防水性、透湿性が高く快適。信頼性も高い。本格的な登山にも対応した機能性。防風性も 疎水性ウレタンの多孔膜構造の防水透湿素材。優れた防水性と透湿性のバランスを実現。 防水透湿性に加え、超耐久撥水性も。洗濯による耐水性の低下も少なく長期にわたって利用可能 耐久性、耐水性、透湿性に優れている。長時間の水圧下でも、水の浸入に耐える。伸縮性にも優れている。

その2 雨の侵入を防ぐためレインウエアは正しく着用すべし!

長靴の内側ではなく外にレインウエアの裾を出している

レインウエアの裾は外に

どんなに高級なレインウエアを着ても水の侵入を完璧に防ぐことは不可能。とくに袖口や首回り、そして足元からは水が侵入してきます。首回りには手ぬぐいを巻いて襟元から水がたれてくるのを防ぎます。足元は長靴にすれば快適。このときレインウエアの裾は長靴の外に出すのがコツ。中に入れると雨が伝って長靴の中に侵入してくるからです。フィッシングを楽しみたい人や、袖口からの水の侵入がどうしても気になる人はにはレインカフスとよばれるネオプレーン素材の装備がおすすめです。ただし、こうして侵入口を防ぐことはイコール蒸れやすくなるということでもあるのをお忘れなく。

その3 テントの防水のキモはスプレーよりも張り綱と心得るべし!

先日、今年からキャンプを始めようとしている友人から質問を受けました。
「テントを買ったんだけど、キャンプに行く前に防水スプレーしたほうがいいかな?」。

答えは不要です。むしろそれよりもテントをしっかりと正しく張ることをこころがけてください。雨よけのフライシートの張り綱は必ずきっちりとテンションをかけて止めること。こうすることでテントがもっている本来のポテンシャルが十分に発揮できて、雨粒が自然に流れていきます。またテントを張る場所にも注意が必要。テントサイトを選ぶときは水たまりができるような傾斜の下にある窪地などにセットしないように注意してください。


その4 雨のキャンプを楽しむためにタープは手に入れるべし!

タープのあるテントサイト

タープがあれば雨の日も快適

タープというのは野外に張る屋根状のもの。これさえ張っておけば雨の日でも快適。大きな屋根の下でゆっくり食事も楽しめます。キャンプサイトをつくるときは、タープの入り口と出口に当たる部分に車のリアゲート、そしてテントを隣接させるようにレイアウトしましょう。こうしておけば荷物の出し入れ、テントへの出入りの際にも雨にあたらずにすみます。

タープにはテントとタープが一体になったものや、レクタングラー型、ヘキサゴン型など、様々な形状のものありますが、個人的にはウイングタイプがいちばんスタイリッシュで好みです(有効面積は狭くはなりますが……)。これについては機能性か、デザイン性か、なにを優先するか意見がわかれるところです。

 

その5 それでも傘は必ず用意すべし!

レインウエアがあるから傘はいらない? いえいえ、決してそうではありません。傘は絶対必要なのです。たとえば夜、レインウエアを脱いでテントに入ったあとにトイレに行きたい時、濡れたレインウエアに袖を通すほど不快かつめんどくさいことはありません。ほんの少しの移動ならば傘で十分。必ず用意していきましょう。

その6 雨ならではの楽しみ方を見つけるべし!

雨にうたれる木の葉

雨だからこそ生き生きした自然の息づかいが聞こえる

トランプや読書などで雨を楽しむのも悪くありませんが、それほど強い雨でなければ積極的にアウトドアを散策することをおすすめします!植物は雨によって生き生き!葉をピンと広げ、花は彩りを増しエネルギーに満ちあふれています。カエルやミミズなど普段なかなか見つけられない生物たちも顔をだすので(苦手な人はすみません)、子どもたちはより身近に自然を感じることでしょう。雨は人間の気配までも消してくれます。川や湖の魚たちはいつもより警戒感を緩め安心しきっています。そんなときはフィッシングの絶好のチャンスです!

 

その7 じつは楽しい!あえて雨にうたれてみるべし!

これは季節や状況にもよりますが、せっかくのアウトドアです。雨にうたれてみるというのも楽しみ方のひとつです。長靴ではなくサンダルを履き(ケガには十分気をつけて!)、童心に帰って水たまりに入ってみるのも夏場ならいい経験。泥にまみれてみませんか。もちろん、遊んだ後は乾いた衣類に着替えて、くれぐれも風邪などひかないように。

その8 撤収するときは順番が大切。クーラーボックスとゴミ袋を上手に活用するべし!

雨の中でテントをたたんでいる

雨の日の撤収はひと苦労。でも順番を守ればスムーズ

雨の中でテントサイトを撤収するときは、タープがいちばん最後になるように撤収を。テントの中の物、細かな道具類、椅子、テーブルなどを車に積み込み、最後にタープを撤収すれば雨にあたる時間も少なくて済みます。乾いたタオルを多めに用意しておいて椅子やテーブルなどは拭きながらしまいましょう。

 

クーラーボックスに入れたアウトドアグッズ

撤収した濡れものはクーラーボックスに

テントやタープ、レインウエアなどは無理して現地で片付けず、食材が入っていたクーラーボックスの中に入れてしまうのが得策。ゴミ袋なども2重にして濡れもの入れに使えば完璧です。道具はすべて自宅に帰ってからしっかり乾かして次回のキャンプに備えます。

 

その9 絶対無理は禁物!川沿いは要注意!

近年のスコールのような雨は川の水位を急激に上昇させたり、地盤がゆるんで地滑りを起こしたりする危険性をはらんでいます。絶対に無理はしないこと。川の中州などにテントを張るのは例え晴れていても絶対にやめましょう。キャンプ場なら管理人の方の意見に従って行動を。無理せず、早めに撤収しましょう。

その10 着替えとタオルはたっぷりと用意するべし!

登山なら荷物を必要最小限に絞り込む必要がありますが、オートキャンプのいいところはある程度余裕を持って荷物を積載できるところにあります。着替え、タオルさえたっぷりあれば雨は恐くありません。

以上が10の鉄則。雨と仲よくなってもっとオートキャンプをエンジョイしましょう!!

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。