花組 三井住友VISAミュージカル『エリザベート―愛と死の輪舞―』
観る者を一瞬も飽きさせない……。『ベルサイユのばら』と並び、宝塚歌劇の代表作と呼ばれるのが、オーストリア=ハンガリー帝国の皇后・エリザベートの生涯を描いた『エリザベート―愛と死の輪舞(ロンド)―』。ミヒャエル・クンツェの脚本・作詞、シルヴェスター・リーヴァイの作曲により大ヒットしたウィーン発のミュージカルを、宝塚歌劇団演出家・小池修一郎が宝塚歌劇にチェンジさせました。
歌、芝居、ダンスがミックスされたそれまでの宝塚歌劇のミュージカルとは違い、『エリザベート』は、ほぼ歌で表現します。その音楽が実に素晴らしい。どのナンバーも美しく刺激的でドラマティック。歌声とオーケストラが生み出すアンサンブルの迫力に鳥肌が立ちます。
(C)宝塚歌劇団 (C)宝塚クリエイティブアーツ
宝塚歌劇団で初演されたのは1996年。初代トートは、自身のサヨナラ公演でもあった雪組トップスター・一路真輝。その後、麻路さき、姿月あさと、春野寿美礼、彩輝 直、水 夏希、瀬奈じゅんが演じてきました。演者が変わるたびに、全く違う色のトートが誕生する点も、『エリザベート』の醍醐味でしょう。
今回、8代目のトートを演じるのは、花組トップスター本公演お披露目となる明日海りお。2009年月組公演でルドルフ、そして新人公演でトートを演じているだけに、期待がかかります。
肖像画そっくりの豪華な衣装を身にまとい、タイトルロールのエリザベートを演じるのは蘭乃はな。蘭乃はなにとってこれがサヨナラ公演となります。
皇帝フランツ・ヨーゼフには専科より特別出演の北翔海莉。
暗殺者そして狂言回しの役割のルイージ・ルキーニには望海風斗が演じます。
またルドルフは、芹香斗亜と柚香 光の役替わりです。
脚本・歌詞 ミヒャエル・クンツェ
音 楽 シルベスター・リーヴァイ
オリジナルプロダクション ウィーン劇場協会
潤色・演出 小池修一郎
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