“振り”が付く言葉はいくつかあります。“振り付け”“振り固め”“振りうつし”。今回はその“振りうつし”です。
漢字では「振り移し」と書く人も「振り写し」と書く人も。
そのどちらからも想像できるでしょうが「振りをうつす」=「振りを誰かから教えてもらう」という意味です。

1番よく使われるのが新人公演の稽古。
「本役さんに振りうつしをしていただく」。つまり、本役に振りを教えてもらうということ。

新公に出演する下級生たち、新公の稽古が始まるまでに自力で何とか振りを覚えようとしますが、細かい部分まではなかなか。何しろ、自分たちだって同じ舞台に出ていますから。
だから本役が、各場面、各役、すべての振りを教えます。まさに手取り足取り。
通し役の生徒は、一人の本役に振りうつしをしてもらいます。
場面ごとに本役が違う生徒は、振りうつしをしてもらう上級生も増えるわけです。

たとえ教えてもらう必要がないほど完璧に振りを覚えていたとしても、振りうつしはしてもらいます。覚えていればいい……というものではない……。振付家から直接振り付けしてもらった本役しか知らないこと、毎日踊っているからこそわかることがたくさんありますから。


次に振りうつしが多いのは全国ツアー。
つい最近本公演で上演した作品でも、出演者の人数が減る分、出番も変わってきます。
特に下級生は、本公演では入っていなかった場面に出る場合が多々ありますから、各場面メンバーが変わる……。だから振りうつしが必要です。

他、別の仕事があったため途中から稽古に参加した場合や、組替えで他組から参加した場合などにも振りうつしをしてもらいます。

教えてくれるのは踊っていた経験のある生徒ですが、かなり昔の作品の再演の場合は……? 難しいですね。
なので映像を使っての振りうつしをし、あとは新たに振り付けという状態になるでしょう。


振付家による振り付けは、みな同じスタート地点ですが、振りうつしはそうではありません。早く覚えないと……と気が焦ります。
しかしこれこそが、上級生が下級生を指導する最たるシステム。教えてもらう側教える側双方、大変勉強になるのです。


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