発音こそビジネスでは重要
発音と教養
しかし、実際には、国際的なビジネスの場面では、英語の発音は、その人の「教養レベル・教育レベル」を示すバロメーターであるといわれています。
発音(アクセント)で値踏みをする欧米のエリート
もちろん、今では、非ネイティブの方が英語の使用人口は多くなっています。とりわけこれからは、アジアの時代と言われており、いわゆるInternational Englishesの時代。特に外国人同士では、「訛りも個性」の一部として扱われています。しかし、欧米のエリート層との付き合いでは、この「発音」(アクセント)がいまだに重要な役割を果たしているというのが実情です。
初対面、英語で二言三言あいさつを交わしている間、エリートたちは、立居振舞など少ない情報から、相手の値踏みをすることでしょう。これは私たちも無意識にやっていることです。その際に、一つのバロメーターになるのが、「発音」です。
印象に深く関わる発音
イェール大学大学院教授、ウィリアム・ヴァンス氏の著作「日本人が知らない、ワンランク上のビジネス英語術-イェール大学30講‐」の中に、この点が明確に書かれてあります。英語のネイティブスピーカーが相手の教育レベルを推し量る目安となるのが、英語の2つの音、子音のtとdだといいます。私たちはよく、西海岸の英語がかっこいい、と感じがちですが、特にt とdを脱落させ、はしょって「アイ・ウォンナ…」と発音をしますが、ヴァンス教授の視点からいえば、これは、uneducatedという印象を与えてしまう、ということなのです。
アメリカ人も実はイギリス英語がお好き、ということのようです。
これは、イギリスではもっと当たり前のことで、あの「マイフェア・レディ」という映画をご覧になれば、発音と階級差がいかに連動しているかを実感することができます。では、日本人として、この発音をどうすればよいのでしょうか?