やはりご当地ものを試したい!屋台アイスのおすすめフレーバー
フルーツ系からチョコレート系、外国人には完食の厳しい名物サルミアッキ味まで……滞在中にいろいろ試してお気に入りを見つけたい
クニンガタル(kuningatar)
クニンガタルとは女王様を意味する単語で、とりわけフィンランドでは、国内の森で採れる2大ベリー、ブルーベリーとラズベリーをミックスした黄金コンビのことを指す言葉。つまり、フィンランドの森の恵みがぜいたくに楽しめるのです。ヨーグルトテイストがベースになっており、ベリーの甘酸っぱさと合わさって、とてもさっぱりとした味わいの大人気フレーバーです。
テルヴァ(terva)
テルヴァというのは、木タールのこと。木炭を作るために木材を加熱するときにできる、樹木の香りが濃縮された真っ黒な油分です。松林の多いフィンランドでは、木タールは強力な殺菌作用のある万能薬として、石鹸やシャンプーなどに使われるだけでなく、なんとアイスクリームやお菓子のフレーバーとしてもよく利用するのです。見た目は茶色いチョコアイス、気になる味も想像するほど異様なものではなく、適度な甘みとほのかな自然由来の香りが楽しめる、フィンランドならではの珍フレーバーです。
日差しの下で鈍く黒光りするサルミアッキフレーバーのアイスクリーム
これは、おススメしてよいのか躊躇してしまいますが……過去記事「フィンランド名物の世界一まずい飴、サルミアッキ」で注意を呼びかけた、フィンランド人が好物とする真っ黒な嗜好品サルミアッキは、もちろんアイスクリームのフレーバーとしても大人気。外国人が顔をしかめて見つめる先で、地元っ子たちはイカ墨のように黒々としたアイスをとりわけおいしそうにほおばっています。あの笑顔を見ていたら、ちょっとどんなものか試したくなる……という人は、ぜひ一度、意を決してオーダーしてみてください。アイスクリームは甘さが強いので初心者でも幾分かは食べやすく、これをきっかけにサルミアッキ・ワールドにはまってしまう人もいるかも!?
スーパーで買える家庭用アイスも要チェック!人気の銘柄ベスト3
ホテルでの夜食や訪問先への手土産として使えるスーパーのアイスクリームたち。左上から時計回りに、アイノ、ピングヴィーニ、ファッツェルの代表商品
家庭サイズのアイスクリームは豆腐のように切り分けて、イチゴやベリーをトッピングしてみんなで楽しむ
アイノ(Aino)
フィンランドでもっとも有名なアイスクリームメーカー・ピングヴィーニ社の人気シリーズ、アイノ。アイノは国内の神話に出てくる美しい乙女の名前でもあります。「私たちフィンランド人のアイスクリーム」を売りにしていて、ブルーベリーパイ味やアップルシナモン味、ラクリッツ味など、フィンランド人が好む「お国の味、母の味」を再現したユニークで祖国愛あふれるフレーバーばかり。ちょっといいことがあった日や特別な日にはアイノ、と決めている人も多いという、やや高級感が漂う上品なシリーズです。
ピングヴィーニ(Pingviini)
ピングヴィーニは、アイノと同じピングヴィーニ社の社名を冠した看板シリーズで、羽を広げた愛らしいペンギンがトレードマーク。「フィンランドで一番冷凍庫に入っているアイスクリーム」というキャッチフレーズでも国内ではお馴染みで、手軽なスティックタイプのアイスから、カップアイス、ファミリーパックのアイスまで、あらゆる形態のアイスクリーム商品を販売しています。それぞれのフレーバーをイメージした、色とりどりの華やかなパッケージも人気の秘密です。
ファッツェル(Fazer)
ファッツェルは、過去記事「フィンランドのスーパーで買えるお土産図鑑」でも紹介した国内随一のチョコレートメーカー、ファッツェル社とピングヴィーニ社のロングセラー・コラボレーション商品。マリアンネやゲイシャなど、ファッツェルの人気チョコレート菓子のシリーズがそのままアイスクリームに仕立てられていて、フィンランド人たちにとってはたまらない組み合わせばかりです。お土産としても人気のファッツェル商品、さすがに持って帰ることのできないアイスクリームバージョンは、ぜひ現地でお試しあれ!