パリ-アッシュのパン
トゥルトォ ドゥ オーベルニュ
新作の「トゥルトォ ドゥ オーベルニュ」(350円)はオーベルニュ地方の丸パンという名前で超しっとり系です。配合はライ麦100%、加水率100%。70度のお湯でミキシングすることで生地をまとめているのだそう。仕込みの時にふわっとたちのぼる香りが桑の実を想起させる、と天野さんは言います。それも彼にとって懐かしいお祖母さんの思い出と繋がっているのだそうです。
焼き上がったパンもほのかに桑の実の香り。重めの赤ワインや鴨の料理と合いそうです。
花美のショコラ
同じライ麦でも「アッシュ的」になると全く違うパンになります。
セーグル系のバリエーションとして以前も紹介したピンク色のパン、ドライイチゴの「花美のフリュイセック」(380円)の仲間、「花美のショコラ」(350円)を今回初めて食べてみましたが、温めるとトロリと濃厚なガトーショコラのようになり、ほのかにイチゴの香りなどもして、完全に焼き菓子の域でした。
オレンジのエピ
取材日はよく晴れた夏日で、そんな日にぴったりのパンにも出合いました。「ふと空を見上げて日差しに目をしかめる、そのイメージでオレンジのパンを作ろうと思って」生まれたのが「オレンジのエピ」(230円)。オレンジピールを練り込んだ生地にコンポートものせて、エピ(穂)の形に成形しています。ピールもコンポートももちろん自家製です。
マンダリンセーグル
もうひとつ印象的だったオレンジのパンは「マンダリンセーグル」(290円)。マンダリン果汁、ドライのみかんと金柑が練り込まれていて、こちらもオレンジ味たっぷりでした。
迷ったら恵美子さんとスタッフの皆さんに聞いてみましょう
今回もいくつかはご紹介しましたが、ベーシックスタンダードな「パリ的なパン」と日々移り変わる「アッシュ的なパン」、あなたが訪れる時はどんなパンと出合うでしょうか。
選ぶのに迷うと思います。迷ったら、マダムの恵美子さんをはじめとするスタッフに質問してみてください。詳しく教えてくれますよ。
筆談も可
パリ-アッシュ
住所:大阪市北区中之島3-6-32
電話:06-6479-3577
営業時間: 10:00~19:00 日月休
Yahoo!地図情報
京阪中之島線渡辺橋駅徒歩1分
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