コタキナバル/コタキナバルの観光・アクティビティ

コタキナバルから日帰りで行けるキナバル国立公園(2ページ目)

世界自然遺産に登録されているマレーシアの最高峰キナバル山。標高4095mで富士山よりも高い山で、山麓部も含めて国立公園に制定されています。登山も人気がありますが、まずは日帰りで行けるキナバル公園内の見どころをご紹介します。

今村 志帆

執筆者:今村 志帆

コタキナバルガイド


公園の目玉、ポーリンのキャノピーウォークで空中散歩!

キャノピーウォーク

ジャングルの上にかかる吊り橋、キャノピーウォーク。キャノピーとは林冠と呼ばれる森の高層部分。普段下からは見られない森の様子を楽しむことができます

キナバル公園本部だけがキナバル公園だと思っている方がたまにいらっしゃいますが、そこから車で40分ほど離れた場所にあるポーリン・サブステーションもまたキナバル公園の一部です。

こちらは本部からさらに東に山を下った標高500~600m程度に位置しているので、公園本部より蒸し暑く、熱帯らしい低地林が生い茂っています。

ここの目玉はジャングルの上に張られた吊り橋「キャノピーウォーク」。大木を柱として4本の吊り橋が連なり、一番高いところは地上から約40メートルもの高さになります。山道を登り、吊り橋を渡り、その先の山道を下って戻ってくる全体で一時間弱のトレッキングコース。高所恐怖症の方、子連れや高齢などで山道を登るのがきびしい方は、同行の方が戻って来るまで近くの温泉エリアで温泉につかりながら待つことも可能です。

温泉は日本の温泉をイメージとはずいぶん違っていて、地元の方たちはプール感覚で遊びに来ています。こちらには裸で同じ湯につかる習慣というのはないので、水着着用で各自で浴槽にお湯をためて、上がる際に抜いていくというシステム。この浴槽がまたお湯が溜まるまでにとても時間がかかるのですが、足湯コーナーは常にお湯が張ってあるのですぐに利用できます。

ラフレシア

開花後5~7日で枯れてしまうラフレシア。いつ咲くか予測できないので見られるかどうかは運次第ですが、ポーリン周辺では頻繁に咲いています

もうひとつポーリンで忘れては行けないのが世界最大の花ラフレシア!いつも咲いているわけではありませんが、コタキナバル周辺ではここが一番開花率が高く、近くで咲いている日はポーリンの公園入口に「ラフレシア開花中」の看板が出ます。もし看板があれば貴重なチャンスなのでぜひ見に行かれてみてください。

移動距離も長く一日がかりのキナバル公園観光ですが、ボルネオの低地林と高地林を一日で楽しめる貴重な自然スポット。海や川だけでなく山の自然も満喫したい方はぜひキナバル公園に足を運んでみましょう。

なお、世界遺産であり国立公園ですので、公園内での無許可の植物採集、昆虫採集、落書きなどの器物破損は厳しく罰せられます。また決められた施設やトレイル以外の場所に勝手に立ち入ったりしないよう、ガイドや係員の指示に従い、安全を意識しながら自然を楽しんでください。

<DATA>
■Kinabalu National Park
住所:Kinabalu National Park, Ranau, Sabah
TEL:088-523500(公園局代表番号)
開園時間:7:00~17:00
(キャノピーウォーク、マウンテンガーデンは9:00~16:00)
公園入場料:大人15リンギット、子供(18歳以下)10リンギット
マウンテンガーデン入場料:大人5リンギット、子供2.50リンギット
キャノピーウォーク入場料:大人5リンギット、子供2.50リンギット
(2014年7月現在1リンギット=約32円)

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